Lメモ 「初登校」 投稿者:東西
〜幻八仮眠館〜

 秋にしてはきつめの真昼の日差しの中、そう呼ばれる施設の前に一人の青年がたっている。

「ここかい、命(みのり)?」

 青年は問えば返って来るかのように言葉を紡ぐ。

 頭の上から童話に出てくる妖精のようなものが顔を出し、頷く

「ここでいいんだね」

 満足そうに頷き、再び言葉を紡ぐ

「ここにあの人が居るんだ」

 青年はその施設の扉を開いた。



 その頃、幻八館の中では・・・退屈そうに部屋の中を掃除している幻八が居た。

「今日は珍しく平和ですね・・・」

 欠伸を噛み殺しながらつぶやく、

『ここまではねぇ・・・』

 どこか悟りきったようなことをつぶやく【まや】、

 その考えは多分に間違えではないのだろうが理解するにはもうしばしの時間を必要とする。

キィ・・・

 扉を開く音がする。

 その音に誘われるように、幻八は扉を開けた主を視界に入れようとする。

「・・・・・・・」

 光量の少ない部屋の中にいたせいか、シルエットを浮かばせる光がまぶしい

「お久しぶりですね・・・」

 懐かしい声、幻八はそう感じた。

「そうだな・・・」

 我知らずに浮かぶ笑みは親愛の印なのか・・・

「・・・メガネは・・・」
 シルエットが目のあたりに手を持っていき、ずれたメガネを直すような仕草をする。

「かけているようだな」

 どこか、ほっとしたような声が漏れる。

「ようこそ、Leaf学園へ・・・東西」

 その言葉とともに握手を求める

 ・ ・ ・

 ・ ・

 ・


(何で僕はイスにくくりつけられているのだろう)

 それは疑問と言うより現状確認に近かった。

(幻八さんの案内で校長室に挨拶に来て、

 中に入り、

 校長・柏木千鶴さんと自己紹介をしあい、

 食事を勧められ、

 わけのわからないうちにこうなった・・・)

 ちなみに幻八は、校長室の前に来た時点で、大慌てでどこかに行った。

 もちろん千鶴は東西を拘束するときに「力」を使っている、抵抗は出来ない。

 そして、東西はもう一つの重大な情報から目をそらしていた・・・

 目の前に転がるメタリックな人型・・・

 東西は知らない事だがこの学園においても力有る存在「ジン・ジャザム」

 彼の屍(まだ死んでねぇって!)が目の前に転がっていることに・・・

「あのー・・・校長?」

「なに、東西君?」

「お食事に誘ってくれたんですよね?」

「ええ、そうよ」

 にっこりと微笑みながら応えてくれた。

「・・・・・・・・・」

 東西はなぜかそれ以上質問を重ねられなかった。

「たくさん食べてね」

 ハートマークが付き添うなほどの愛嬌のある声、

 そしてその手に持つ皿、中身はもちろん正体不明。

「これは?」

「今日はシンプルに『お好み焼き』、私が食べさせてあげる」

 ほくほくと湯気が立っている。

 円形のそれの一部を箸で切り取り、東西に近づける

(何で湯気が?!何時、何処で、何で、何を使って作ったんだ!?)

 脂汗がうく、少し酸味の効いたような刺激臭が適度にデンジャラス

(そうだ!フェアリーテイルでせめて結果だけでも・・・)

 精霊達の声に声を傾ける・・・が、

『・・・・・・・・・・(くすくす)』

 沈黙、しかし、その合間に控えめな笑い声、

(何がおかしいぃーーーーーーー!!!)

 危うくきれそうになる東西、

 ちなみに、話好きの精霊達もときどき沈黙する。

 傍観者として見ているとおもしろそうなことが起こる場合の時に多いが・・・

「はい。あーん」

 慌てて口をつぐみ、首を左右に振る東西、

「・・・・・。

 往生際が悪いわよ、と・う・ざ・い・くん」

 周囲の気温が三度下がる、

 同時に千鶴さんから抗しがたいプレッシャーが発生する。

 しぶとく降る東西の頭を千鶴は左手で鷲掴みにし止めさせる。

 漏れる悲鳴・・・

「あ、あああ、ああああ!!!」

 正体不明の恐怖に戦き口を開ける東西の口に素早く料理をつっこむ千鶴

 その日、校長室に多分二回目であろう悲痛な悲鳴が轟いた。




「東西、大丈夫だったかな・・・」

『心配だったら教えてあげりゃよかったのに・・・』

「ま、これも一種の洗礼と思ってもらおう・・・

 それにお前の心配もはずれたろ?」

『心配?』

「今日も平穏無事に済んだと言うことだよ」

 幻八仮眠館ではそのような会話がなされていた。

 東西の初登校はなかなか実になるモノだったようだ。




東西:えーっと・・・初めまして、東西(とうざい)です。(以下、と)

命 :はじめまして、命(みのり)です。(以下、み)

と:ついにやってしまいました・・・

み:見事にやっちゃったわね・・・おもしろくないものを

と:くっ、反論できん・・・

み:こんなの書いていいの?

と:みなさんの好意に期待しよう・・・

み:ばーか、みなさん厳しいご意見をよろしく

と:ジンさん、申し訳有りませんでした・・・初登場から屍・・・

み:Lメモで存分に痛めつけて結構です(笑)

と:ジンさん、ご自由に・・・。それから幻八さんは僕のイメージで書きました。

み:ご本人が決して裏切り者と言うことはありませんから・・・

と:(Lメモ読んでたらあんなものかなと思っただけ・・・)

み:みなさん、これかもよろしくお願いします。

と:よろしくお願いします・・・(礼)