部活帰り。 俺は、ふと頭に浮かんだ質問をくま先輩にぶつけてみた。 「この間のヒモ、一体なんですか?」 「…………?」 「ほら、秋山くんの……」 「ああ、あれ(Lメモ「放課後の崇乃・7」日常編Pa−To3 作・八塚崇乃)ね。こ れからあのヒモを買った店に行くけど、八塚くんも来る?」 「ええ、まあ……」 しばらく歩くと、件の店が見えてきた。外見としては、ヨーロッパの古い家……と言う か、魔女の住んでいる屋敷と言ったおもむきだ。 「アフター・ゾーン?」 店の看板を読んでみる。なんかどっかで聞いたような名前だ。 店の中に入ると、そこにいた店主は金髪でメガネを掛けたお姉さんだった。(リーフフ ァイト97参照) 「この間の『魔法のヒモ』なんですけど」 「あら、やっぱり使いにくかった? 今回の試作二号は結構いいと思うんだけど」 「この間のは全然狙いが定まらなかったですから。それに何が起こるか分からなかったし ……」 「今回はこうして……」 店主が指をパチンと鳴らすと天井からヒモが十本ほど降りてきた。 それぞれのヒモにはなにやら札が付いている。 「それぞれに効果を書いた札を付けておいたから。狙いはある程度付けられるようになっ たけど、そのかわり射程距離に制限ができたわね。狙いを付けるときの極意は『ヒモは心 で引く』よ。雑念を捨てれば当たると思うわ」 ……なんか嫌な会話だなぁ。 「あれ、この『全長480m、約12万4千トン』ていうのはなんです?」 「タライより大きい物はサイズしか書いてないのよ。落としてからのお楽しみね☆」 「じゃ、落としてみま……」 「ダメですよ!! そのサイズは戦艦『冬月』じゃないですか!!」 俺は必死でくま先輩を止めた。まだ懲りてないのか。 「大丈夫だよ。ここに『全長540m、約26万1千トン(多分空母『綾波』)』ていう のがあるから、これを落とせば対消滅……」 「するかっ!!」 「しないの?」 「しないっ!!」 「残念。まあいいや。じゃ、これください」 「はい、5800円になります」 意外と安い。こんなんで商売として成り立っているんだろうか。 「あ、そうそう。今回から原則として落とし穴は使えないから」 「わかりました〜」 そんなこんなで店を後にしたわけだが、疲れた。ものすごく。 **************************************** ども。 今回は「魔法のヒモ」の説明みたいなのです。 八塚さんにこの話をしたときは細部を詰めていなかったので八塚さんの話と設定で違い が出てしまいました。そこを埋めるために「あれは試作一号だったんだ」という無茶な言 い訳をしてます(汗)。 ヒモそのものについては実体化できるスタンドのようなものだと思って下さい(爆)。 どうやら試作一号の方は制御を使用者の魔力に頼っていたようですが、二号の方は効果 の方に使うヒモ自体の魔力をいくらか制御に回しているようです。 一号の方は、ヒモの全魔力を効果に注いでいたために使用者によっては落とし穴を使え ましたが、二号では魔力の出力が足りないようです。ただし、制御を放棄すれば使えるか も知れません。 自伝1の最後に九条和馬の運動能力について色々書いてましたが、あれは全部なしです。 病弱を強化したので。 剣道部の練習については「全力を出さないように必要最低限の動きで、三十分ごとに休 憩を挟みながらやる」といった感じだと思います。休憩中にマネージャーっぽいことをし てそうですが、女子マネがいるならやりませんよ、よっしーさん(笑)。