Lメモ外伝「愛の哀愁野郎バレンタイン大作戦!!」 投稿者:風見 ひなた

 ほんの300円の元手と3時間の苦労で出来上がる炭素を含有する物体。
 美味しくもなんともない……只の市販品の再構成。
 結局は騒ぐほどの価値もないささやかな好意の証。
 祭りのシンボル。
 菓子屋の陰謀。

 たったそれだけの焦げ茶色の物体は、男の価値を選別する。
 チョコを貰える者と、貰えない者を。


「チョコほし……」
 矢島はボロボロになりながらもそう小さく呟いた。
 たった今あかりに配給物資を要求して談判を持ちかけた直後に当の本人と浩之に
ボコボコにされたばかりである。
 通常ならこんな状態で何を言おうとそれが人の耳に入ることはまずあるまいと思われる。
 にも関わらず、彼の小さな囁きは介抱しに来た橋本の耳にはっきりと聞こえた。
「……え? お前、今何と……?」
 橋本の声に矢島ははっとした顔をした。
 どうやら意識がトんでいたらしい。
 だが、彼は今度は意志の籠もった声で繰り返した。
「チョコ、欲しいンスよ」
「矢島……」
 差し伸べられた手を振り払いながら、矢島は自分の足で起き上がった。
 そのままふらりと壁に手をつくが、それでも彼は自力で立っている。
 ぜいぜいと荒い息を上げながら、壁を思い切りぶっ叩く。悔しそうに。何度も。
「漢に生まれて17年……チョコが欲しくないなんて思わない日なんてなかった!!
女の子の愛情と戸惑いが混じった手作りチョコこそ我々漢が一度は味わいたいと願う甘露!!
このまま敗北にまみれたまま死ねようか!? 否ッ!! ……断じて否ッッ!!」
「落ち着け矢島ッッ、そんなに興奮すると発作が……」
「ガ……ッッ、ガァァァァァァァァァッ!!!」
 矢島は突如頭を押さえ、まるで幽鬼のような表情で口から泡を吐き叫んだ。
「チョコ……チョコを……チョコをッ!! オレに、オレにチョコをォォォォッッッ!!」
「もういい、矢島!! もう止めるんだ!!」
 橋本が矢島を抱きかかえると、矢島の目からつつっと血の色をした涙が流れた。
「チョコが……憎いッッ!! チョコを貰える奴等が憎いんスよォッ、橋本サァァンッッ!!」
「矢島……分かった」
 橋本はきゅっと唇を引き結ぶと、固い決意の宿る声で漢の叫びに応えた。 
「俺に任せろッッ!!」

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Lメモ外伝「愛の哀愁野郎バレンタイン大作戦!!」

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 数時間後。
 第二保健室のベッドに横たわる矢島の前に、橋本は一本の長い棒を見せた。
 その長さは約1メートル程にもなろうか、ごつごつとした無骨な太さを持っていた。
 何故か棒の先端から握りの少し前までは黒みがかった物体でコーティングを為されており、
グリップ自体はどうやら木製のようだった。
「橋本さん……これは?」
 質問する矢島に向かって、橋本は表情を崩さずに小さく呟いた。
「舐めてみろ」
「……ウス」
 矢島はその棒のコーティングに恐る恐る舌を付けた。
 瞬間、その顔に驚愕が走る。
「あ、甘いっ!! これは……まさかっ!?」
「そうとも、これが甘ったるいドリィィームを貪るカップル共に天誅を食らわせる究極武器」
 橋本はカッと目を見開き、棒を突き出して叫んだ。
「撲殺武器ジャイアントポッキーを更に巨大化、強化して作ったバカップル撲殺兵器!!
 その名も!!『ギガントポッキー』だ!!」
「ギガントポッキー!?」
 矢島はその悪魔の大発明に恐怖を感じながら、その名を繰り返した。
 恐る恐る橋本の手からそれを受け取り、ずっしりとした手応えと握りのフィット感に驚く。
「これは……何て使い心地の良さ。 まさにオレのために生まれてきたかのようだ……」
 更にこの武器の刀身全体にまんべんなく塗られたチョッコレイトが殺傷力を倍増させている。
 矢島はその殺傷性に戦慄さえ感じた。この発明は本当に人間の手によるものなのか?
「柳川先生が……俺達の志に涙を流して作ってくれた逸品だ」
「あの人が……」
「ああ、出来ることなら俺も作戦に参加したいが教職故にそれも出来ん、せめて俺の分まで
精一杯虐殺(や)ってこい……と」
 しばらくの沈黙の後、矢島はぽつりと呟いた。
「先生は虐殺さえ出来れば誰でもいいんじゃ……?」
「それは違う!! 違うぞ矢島ッッ!!」
 橋本はぐぐっと拳を握りしめ、半ば狂信的とさえ言える瞳で叫んだ。
「GTY(グレートティーチャーヤナガワ、もしくはユウヤ)は分かってくだすったんだッ!!
俺達の愛の公正分配を求める高邁な精神をッッ!! 理想に燃える若き魂をッッ!!
お前にはそれが分からないと言うのかぁッ!! 矢島ぁぁぁーーーーっ!!」
「橋本サン……」
 矢島は橋本の半ば狂気じみた思想を正面からぶつけられ、ワナワナと震えた。
「俺が間違ってたッスーーーーーーーーーーーーッ!!」
 狂気は伝染する。
「そうか!! お前なら分かってくれると思っていたぞ矢島っ!!」
「ウィス!! 戦りましょう橋本さん!! カップル共にこいつで教育的指導を施しましょう!!」
 そんな指導されたら普通死ぬ。
「だが落ち着け矢島よ、兵隊が少なすぎる!! たった二人では……」
「その話、聞かせて貰ったぁぁぁぁっ!!」
 橋本が呟いた瞬間、がらりと扉が開いて学ラン姿のむさくるしい男が飛び込んできた。
 何ヶ月も洗っていない汚れた制服!! ズタボロながらも金色に輝く校章!!
 それは漢を全身ボディランゲージで表す漢の中の漢!! 
 ファミレスに入ったら入店拒否間違いなし!!(すかいらーくのお墨付き)
 彼こそはそう、伝説の番長!!
「平坂蛮次!! 何故ここにっ!?」
「フッ……お主らの熱い魂の叫び、ワシにも聞こえたんじゃよ……」
 平坂はそう言って制帽をきゅっと引き上げ、不敵な笑いを浮かべて見せた。
「ワシも一肌脱がせて貰おうか……文句はないじゃろう?」
「だが……一体、何故?」
「何故? ワシに理由を訊こうと言うのか?」
 平坂はぎりっと歯を噛みしめると、血の出るような声で叫んだ。
「ワシは……ワシは……ちゅるぺたがちゅき☆なんじゃぁぁぁぁーーーーーーーーーーーっ!!
それを、それを奴等はワシから悉く取り上げるんじゃ!! ワシはただ、あの娘達を愛でたいと
思っているだけなのに……ワシのドゥリィィームアイランドを破壊するんじゃよぉぉぉ!!」
「平坂サン……」
 矢島はぐすっと鼻を鳴らした。
(なんて可哀想なんだ……ただちょっと人よりゴツくて老けてて番長でヤバくて性異常者で
少しでも子供を近づけたら即座にギネス級に孕まされそうだからって…………?)
 それから矢島と橋本は同時に思った。
『当たり前じゃん』
 目の前の二人にそんなことを思われているとは知らず、平坂はおいおいと男泣きしている。
「だから……だから悔しいんじゃよぉっ!! ワシがちゅるぺた☆以外に萌えられない身体
なのを知ってるくせに、目の前で堂々といちゃつくカップルの奴等を見てると殺して埋めて
その従妹のちゅるぺた幼児でも非営利誘拐したくなってくるんじゃよぉぉぉぉぉぉっ!!」
『うわぉ、ヤベえ奴だ』
 だが、だがしかし。
 そのカップルに対する憎悪っぷりは大したものだ。原動力はともかく。
「同志平坂っっ!!」
「橋本!?」
 目の前に差し出された手を見て、平坂は戸惑いを浮かべた。
「お前の心意気(逝き?)……しかと受け取った!!」
「やりましょう平坂サン!! 俺達の愛と友情の百万パワーを見せてやるんです!!」
「橋本……矢島……、こんなワシでもいいと言うのかっ!?」
『俺達仲間じゃないですか!!』
「う……うぉぉぉ……うぉぉぉぉーーっ!!! ワシは、ワシは今猛烈に感動しておるっ!!」
 橋本は矢島と平坂と己の手を重ね、明日へ向かって指を突きだした。
 そこは光り輝いていた。……チョコレート色に!!
「さあ、これで三人だ!! 今こそ旅立とう!!」
「俺達の嫉妬虐殺ロードへっ!!」
「ワシらは……ワシらは仲間なんじゃぁぁぁーーーっ!!」
『……ああ!!』

 目的だけはな!!


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……数時間後、第二購買部。

「マスター、科学部から『ゴールデン釘チョコバット』10箱届きましたー!!」
「あ、そこに積んでください。これから追加注文があと最低40箱はあるはずですから、
ちゃんと間に合うように積んでくださいね……さあ、ジャンジャン売りますよ!!」
『はーい!!』

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 そして、体育館裏。

「……チョコほし……」
 怒り狂ったカップル達に巨大な釘付きチョコバットでボコボコにされ、殆ど半死半生になり
ながら矢島は呟いていた。
「……チョコ、欲しいンスよ」
 さすがに橋本もツッコミを入れる気力もなく、その場で痙攣している。
 平坂は特に念入りに殴り殺されたようで、まだ復活していないようだった。
「やっぱ、告白中に野郎殴られてチョコ喰われたら普通怒るッスよね……」
「……れ、冷静に考えると当たり前だな……」
「家庭科室に侵入して材料の板チョコ全部食い散らかされても怒るスよね……」
「……そりゃそうだな……」
「でもかおりに『百合っ子がチョコなんてケッ』って言ったくらいでタマ潰しはねーっスよね……」
「……………………矢島」
「ウス?」
「何でお前、ここまでボコボコにされても元気に喋れる……?」
「……殴られ慣れてますから」
「……そっか……そうだな」
「ウス」
「じゃあ俺もフンッ!!」
 橋本はとりあえず震える手で潰れた鼻を摘み、思い切り息を吹き込んで顔面修復した。
 美形たる者、どんなにボコにされようととりあえず顔だけは治さねばならないらしい。
「……これからどうしましょう、橋本さん?」
「どうしようたってなー……お前、まだ戦る気あるか?」
「さすがに……もう止めたいッス」
「ワシはまだ平気なんじゃあッッ!!」
 それまで黙って復活に務めていた平坂が、がばっと起きあがって叫んだ。
「ワシの萌える執念はまだ潰えておらんのじゃあッ!! もっと血を!! カップルどもの血を
流さない事にはワシの萌え萌えスピリッツが満足しないのじゃあ!! ワシにっ!! 
 ワシにもっと生贄の血を捧げるのじゃよぉぉぉぉぉっっ!!」
「平坂!?」
「平坂サン!?」
 ぎょっとする二人に向かって、平坂は血走った目を向けた。
「ヌシらは悔しくはないんか!? カップル共に逆襲されて諦めて、収まりがつくのか!?」
「そ、それは……しかし……」
「嫌じゃろう!? ワシは納得いかん!! ワシらは最後まで戦わねばならんのじゃあ!!」
 困惑した二人の顔を見て、もう少しで説得できそうだと見た平坂は語気を強めた。
「それが漢の心意気ってモンじゃろうがっ!?」
「たわけがぁぁぁぁッ!! そんなものは、漢ではなぁぁぁぁぁぁぁいっっ!!!」
 突然頭上から降りかかってきた声に、橋本と矢島はびくっと身体を震わせた。
 それこそ親に叱られた子供のようにおろおろと顔を見合わせている。
「あ、あの声は……っ」
「まさか……あの方がっ!?」

 来る!! 来る!! 来る!!
 あのお方が、来る!!

 そんな二人を訝しげに見ながら、平坂は眉を寄せた。
「何だと言うんじゃ……一体何処からあんな声が……」
 そう言いながら体育館の壁を見上げたとき、平坂は確かに見た。
 壁と同じ色をした布の擬態を引きちぎり、凄まじい勢いで突っ込んでくる肌色の卍型物体を。
「必・殺!! カ・ラ・ダ・手・裏・剣!!」
「ひ、ひいいいいいいーーーーーーーーっ!? ……くぺぎょッッッッ」
 平坂は鼻血を撒き散らしながら卍型の人影のローリングソバットを食らって吹っ飛んだ。
「あうあうあうあうあうあうあう!?」
「ひ、ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……!?」
 その人物は大地に舞い降りると、恐ろしくて歯の根も合わない矢島と橋本を見下ろした。
「真の漢とは……!!」
 そこで彼はがしぃぃんとマッチョポーズを決めた。
 あまりにも神々しい姿、そこには漢の求めるもう一つの理想像があった。
 彼の姿こそ究極のナチュラル筋肉を備えた漢の中の漢の姿だった。
「真の漢とは弱者を守り強者を挫く孤高の存在でなければならない!! しかるに小さな愛を
育むカップル達に嫉妬し襲撃するとは何たる無様か!? 恥を知れぇぇぇぃっ!!」
 その言葉を受け、二人の身体はびりびりと震えた。
「あ、兄貴……!!」
「秋山兄貴っっ!!」
「覚悟は出来ているか……? そう他の誰でもない、己の腑抜けを叩き直す覚悟は!?」
 すると橋本が、次に矢島が平身低頭してその場に伏した。
 二人ともぶるぶると震えながら、涙を流している。
「申し訳ありません兄貴……!!」
「己の未熟、存分に知りましたっ!!」
 それは本心からの悔悟に溢れた、誠意ある叫びだった。
 秋山はふむ、と頷くとすっと両の手を引いて溜めを作った。
「その覚悟や良し!! ならば、これを受け取れいっ!!」
『…………!!』
 ぎゅおんと凄まじい風圧を巻き起こし、秋山の拳が二人の脳天に迫る。
 一瞬二人は死を覚悟した。あの拳を受けては頭など見る間に消し飛んでしまうだろう。
 永い永い一瞬だった。
『……………………!!』
 だが、訪れるはずの衝撃は一向に来なかった。
 二人が恐る恐る目を開けると、秋山の柔らかく包み込むような笑顔があった。
「これを……受け取るがいい……」
 秋山の拳がゆっくりと開かれる。

 その中にあったのは、きらりと夕日に輝くボディオイルだった。

「あ……兄貴っ!!」
「俺達は……俺達はぁっ!!」
「何も言うな、矢島橋本。これを使って……明日から、いや今日から真の漢を目指すのだ!!」
『は……はいッッ!!』
 そう叫んで二人は上着を脱ぎ捨てた。
 その下で光るのはそう二人が命を懸けて育ててきた漢の印、ナチュラル筋肉(略してナチュ筋。)
「俺達は漢だあぁぁぁぁっっ!!」
「合い言葉は……」

『マッチョ……肉肉!!!!』

 二人のまだ貧弱ながらもそれなりの主張を見ながら、秋山は涙を流して頷いていた。
「うん、うん……」
「あっ!! 見つけたぞ、あの変態共!!」
 そこに周囲から声が掛かる。
「何よあいつらっ!! 上半身剥き出しにして何やってるのよ!?」
「くっ……なかなか良い体してるじゃないか、変態のくせに!!」
「見慣れないのが増えてるわ、きっとあれが首謀者よっっ!!」
 その声を受けて、ぞろぞろとマッチョポーズを決めた三人の周りに人が集まってくる。
 誰も殺気立った目で巨大なチョコ釘バットを携えている。
「ああああ、兄貴っ!? 被害者の第二波がぁぁぁぁぁっ!?」
『殺っちまえ!! 変態どもがぁぁぁぁっ!!!』

 そんな彼等を秋山はキラキラと輝く目で眺め、何かを期待するかのように頬を染めた。

『ブッ殺ぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーすっ!!!!』
「ぎ、ぎぃやあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「兄貴、反撃しちゃダメっすかぁぁぁっ!?」
「駄目だ!! ァッ……俺達は……フゥンッ……漢だから……イイッ……なぁぁっっ!!
 ああっ、イイっ、もっと!! もっと殴ってくれぇぇぇぇぇぇーーーっ!!」

 夕日が秋山の喜悦の声と舎弟達の悲鳴とカップル達の怒声の饗宴を照らす中……。

 平坂の生命の灯火は今静かに萌え尽きんとしていた。

(萌える……夕日が萌えているんじゃあ……ッッ!!!)

                  嘘吐け。

                   完
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おまけ1「今年のバレンタインに良くある風景」

風見「あ、あのなっ美加香……!!(赤)」
美加香「どうしたんですかひなたさん、そんなに頬を真っ赤にして?」
風見「そ、その何だっ、僕に何かくれる物があったりするんじゃないかとか……その……」
美加香「……ああ、アレですね? ふうん……(何かを邪推する目)」
風見「な、何だよ……ないんなら別にいいんだからなっ!!(真っ赤)」
美加香「えへへ、ちゃんと用意してありますよ。ちょっと目を瞑ってくれますか?」
風見「あ、ああ……!!(どきどき)」
美加香「はい、準備出来ました!! いきますよーー!!」
風見「お、おうっ!!」
美加香「義理チョコアタック!!!(ごずしゃああああああああっっっ!!)」
風見「ぐべらああああーーーーっっ!?」
美加香「えへへ、どうですかコレ? 第二購買部で売ってた巨大ポッキーなんですけど」
風見「……………………………………」
美加香「今年はこれか巨大釘付きチョコバットで男の子を殴るのが流行ってるそうなんですよ☆」
風見「……………………………………(だくだくだく)」
美加香「ホワイトデーは三倍返しでいいですよ、なーんて……ひなたさん?」
風見「ははは、何だい?(ゆらぁ)」
美加香「ゆ、ゆらぁって!? 何で不気味なオーラ出してるんですかあぁっ!?」
風見「はっはっは、大したことじゃないんですよー。
   ただホワイトデーのお返しを一足早くと思いましてねー(にこぉ)」
美加香「い、いりませぇぇぇぇんっっ!?」
風見「遠慮するなって。くくっ……男からは……三倍返しだったね☆」
美加香「み、みっきゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!?」

                  巷で大ブレイク。

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おまけ2「子供達の場合」

笛音「てぃーくん、はいっ♪」
(ぴこっ)
てくーくん「じゃあお返しっ♪」
(ぴこぴこぴこっ)
笛音「じゃあ、もう一回……♪」

子供達はピコピコハンマーです。
何とも微笑ましい光景ですね。
さあ、それを柱の影から見守る保護者の意見は?

OLH「……おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ(血を吐くような怨嗟)」

          あらゆる幸福が万人に祝福されるわけではない。

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おまけ3「子供達の場合・アナザー」

悲しみに暮れるOLHお兄ちゃん、今度はティーナの処です。

OLH「うううっ、ティーナぁぁぁぁ。笛音が、笛音が何処の馬の骨とも分からん人形とぉぉぉ!」

ティーナ「あ……これ、意外と美味しいな♪(カリカリ)」
OLH「(がーん) ティーナまでっ!? お前まで僕を叩いてくれないというのか!?」
ティーナ「あ、お兄ちゃん!? えーっと……!!(ぽん)」

何か考えついたようです。

ティーナ「やだなお兄ちゃん、ボク達が大好きなお兄ちゃんを殴れるわけないじゃない☆(にこっ)」
OLH「……本当かい?(涙)」
ティーナ「もちろんだよ、お兄ちゃん!!(満面の笑み)」
OLH「ううっ、お前達は何ていい子なんだぁぁぁぁっ!!(ぎゅっ)」
ティーナ「きゃーっ☆」

さあ、それを柱の影から見ていた姉達の意見は?

二人『なるほど、ああすればいいんだ……!』

             子供達、大いに学習中。

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おまけ4「今日のハイドさん」

ハイドラント導師は今日、何だかとても不機嫌そうな顔で帰ってこられました。

葛田「導師、その頭のたんこぶ二つはどうなされました?」
ハイド「二つとも綾香に貰った……」
葛田「悠さんはいくつ戴いてましたか?」
ハイド「……一つだ」
葛田「導師!! やりましたねっっ!!(人差し指と中指の間に親指グッ)」
ハイド「やったのか!? 本当にあれは勝ってたのかっ!?」
葛田「ちなみに今日は弥生さんがたっぷりチョコを用意して待ってますからね!!」
ハイド「何ぃぃっ!?」
葛田「あと魔王様、むらさき嬢、高橋、たけるさん、電芹が義理チョコを用意しています!!」
ハイド「げええええっっ!?」
葛田「更に全ての女性使徒が首を長くして待機中!! やりましたね人気者ぉぉっっ!!」
ハイド「……ふウッ(ばたり)」

葛田「……導師? あ、気絶されちゃいましたか……」
ハイド「…………」
葛田「導師ー? 導師ー? 返事がありませんよ、導師ましょー?」
ハイド「げふ(ガクッ)」

葛田君は明らかに邪悪な意図でトドメを差すと、恥ずかしそうに笑いながらズボンを脱ぎ脱ぎしました。

葛田「仕方ないなあ。では率先してボクが最初のバットを……(ぽっ)」
ハイド「…………!!(がばっ!!)」
葛田「ああッ!! 導師導師導師ーーッ!! 
   ボクの『愛バット』を受け取って下さいッッッ!!(ぴょーん)」

ハイド「ガ・デ・ィ・ム・の・呼び声ぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!」


                   イヤすぎたらしいです。


葛田「もう、導師ってば本当に照れ屋さん……☆(ぷすぷす)」
ハイド「お前はもう脱ぐなぁぁっ!!(血涙)」
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あー……やっちゃった。
前回よりまとまりがないような気も(汗)