−ここは、神秘と謎と様々な想いの交差する学園。人はこう呼ぶ、試立Leaf学園と・ ・・って、そのまんまだーーーーーーーっ!!!! 試立Leaf学園の日常−佐藤昌斗の場合−では、本編スタート!! ジリジリジリジリジリジリ・・・ 朝を告げる、そして時間を告げる目覚ましの音が、ここ佐藤家の二階の一室で鳴り響 いていた。しかし、この部屋の主である、試立Leaf学園に通う二年生、佐藤昌斗は一向 に起きる気配すら見せない。やがて、めんどくさそうに布団から手だけを出して目覚ま しのスイッチをOFFにし、佐藤は又寝るために手を引っ込めた。しかし作者はそれを許 さない(と言うか、起きてくれないと困る)。と、その時いきなり佐藤の部屋のドアが 勢いよく開き、一人の少女がズカズカと佐藤が寝るベット前までやってきたのだった。 そして、おもむろに布団をはいだかと思うと、健康的なスラリと細い紺のハイソックス を履いた足を高々と掲げて、 「必殺かかと落とし!ひづきスペシャル!!」 と叫んだ次の瞬間!まさに神速のごときスピードで惰眠をむさぼる佐藤の鳩尾に振り 下ろした!! やがて、 ドコッ! という大きな音とともに、 「ぎぅぅうううーーーっ・・・」 という、まるで謎の生物が上げるようなくぐもった悲鳴が上がった。どうやら、見事 に決まったらしい・・・。 「はい、起きたわね?じゃあ朝御飯早く用意してよ。解った?・・・まったく、毎朝 こんな調子なんだから・・・。一人で起きなさいよね、まったく・・・」 少女−隆雨(たかさめ)ひづきはそう言うとスタスタと部屋を出ていった。佐藤は苦 痛に顔を歪めながらも、よろよろと起き上がり、着替え及び通学の用意をし、一階にあ る台所に朝食の準備をするために向かうのだった。佐藤はワカメ涙を流しながら、いつ ものことながらに思う、頼むから普通に起こしてくれ、と・・・。しかし、あの学園に 通う生徒には無縁の言葉であろう、”普通”と言う言葉は・・・。 「はあっはあっはあっ・・・。くーっ、間に合うか?」 あの後、朝食の準備と後片づけを終わらせて佐藤は今、学園を目指して走っていた。 時間はもう残りわずかしかない。 (くそう!ひづきの奴、いずれ修正してやる!!) 等と思いながら、佐藤はひたすら走った、学園を目指して。・・・しかし、だったら 早く起きろよ!!というツッコミが何処からか聞こえてきたが、むろん構っている暇は 無い。 やがて、学園に繋がる唯一の交通手段である転送装置が見えてきた。この転送装置は、 実験のために現在、異世界化している学園に入ることの出来る唯一の交通(?)手段で ある。これ以外の方法では学園には入ることは叶わない。従って、この決められた場所、 決まった時間だけ設置される、転送装置に遅れるということはすなわち欠席を意味する。 そして、無断に欠席したものは校則により厳しく罰せられる。はっきり言って普通では ないもの達が通う学園である。罰が普通であろうはずは−断言しよう!はっきり言って ない!ないったらない!!のである。だからこそ、遅刻は許されないのだ!! おっと、ちなみに、学園に関係のある(食料関係・その他)ところにはむろん設置さ れている。そこからも学園には行けるが、生徒が使用することは、これ又校則で罰せら れるので、あしからず。 「うおぉぉーーーーーーーっ!!待ってくれーーーーーっ!!」 佐藤は叫び声を上げつつ、今まさに閉めようとしている、転移装置の方に向かってラ ストスパートとばかりに全速力で走った。しかし、その時、佐藤に立ちふさがるように 学園の生徒らしい数人が現れた。その生徒たちの腕には腕章が点けられていた。 「ふっ、あいにくだがもう時間だ。残念だが諦めてもらおうか・・・どうしても通り たいと言うのならば、我々、風紀委員一同を倒してから通るのだな!」 と、風紀委員の一人が佐藤に向かって言い放った。だが、彼らは忘れていた。自分た ちがしょせんは脇役であることを・・・。そして、敵は佐藤一人ではないことを・・・。 「ふうっ、間に合ったーっ・・・」 その後、何事もなかったように佐藤は転送装置の中にいた。そして、佐藤が転送され た後、その場には風紀委員数名が残された・・・。 「くっ、風紀委員長さえ不在でなければ、むざむざと通さないものを・・・」 悔し涙を流しながら彼らは願った、新しい風紀委員長の誕生を・・・。そして、心強 い同胞を・・・。と、いきなり風紀委員たちは、悔し涙を流しつつ、 「うっうっう・・・、今これを読んでるそこの生徒諸君!一緒にここを守らないか?! もしくは、風紀委員長に立候補してみないか?!諸君の風紀委員参加を待っている!!」 と、何故かカメラ目線で言った。そしてその後、彼らは次の敵(遅刻者)を迎撃するた めの準備するのだった。・・・しかし、はっきり言って徒労に終わるであろうが・・・。 さて、なんとか遅刻せずに間に合った佐藤だったが− ドッカーーーーン!! −いきなり戦闘に巻き込まれていた。目の前には、この学園では日常の光景が広がっ ていた。戦闘を繰り広げているのはジン・ジャザムと、そのジンの好敵手である、Dセ リオであった。さっきの爆発は、どうやらジンの放ったバスターミサイルらしい。 (げげ!よりによってジンさんとDセリオさんの戦いかよ。・・・朝からこれか・・・) 等と思っていると、お約束とばかりに流れ弾が佐藤に向かって飛んできた。ご丁寧に、 二人からそれぞれにだ。ジンの方はブロウクン・マグナム、Dセリオはオプティックブ ラスト・・・このどちらかでも当たれば普通の人間なら7回くらいは死ねるのではな いだろうか? が、幸いというか何というか、この学園の生徒は教師から用務員、はたまたこの学園 に生えている雑草の一本にいたるまで普通ではないので問題はない・・・のだが、それ でもできれば当たりたくないのが人情というものだろう。当然、佐藤も当たりたいとは 少しも思ってない。 (どうする?考えている暇はないぞ?!くっ、仕方ない・・・打ち落とす!!) 佐藤は愛用(というか、これが無いとまともに戦えない)の刀を鞘から抜き放ち、こ の刀の力(能力)を発動させた。そして、刀を振り上げて気合いとともに振り下ろした! 「たりゃーーーっ!」 すると、佐藤の刀の刀身から蒼い光が放たれて、迫り来るブロウクン・マグナムと、 オプティックブラストに吸い込まれるように命中し、対消滅させたのだった。やはり、 佐藤もこの学園に通う生徒だけのことはあるようだ。 (ふうっ、何とか防げたな・・・。さて、又とばっちりが来る前に退散するとしよう か・・・) 佐藤は戦う二人とそれを見ているへーのき・つかさと、Dシリーズ、榊宗一とOLH、さ らに柳川教師をちらりと横目で見るとその場を後にしたのだった。その時、校舎に向か う佐藤の背中を元風紀委員長の久々野彰が眺め、そして、 (ふむ、なかなかの素質をもっているようだな・・・) と、思っていたことを佐藤は当然気付いていなかった。 「「中編に続く」」