Leaf学園。そこは、様々な生徒が、跳梁跋扈し、縦横無尽に暴れまわる 不思議な空間。この非日常な空間に、またしても、事件は起こるのである。 き〜んこ〜んか〜んこ〜ん。 なかば、やけくそ気味にチャイムが響き渡る。4時限目の終わりを示すその音は、 同時に、全校生徒をあげての昼飯争奪戦のゴングでもある。 「おうら〜!いくぞ、美加香!!」 風見ひなたがそう叫ぶ。 「は、はいぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜」 美加香もそれに答える。 毎度の事ながら、己の道を塞ぐものに容赦なく『外道メテオ』をきめ、その犠牲となった 生徒をきっちり踏みつけていく。まあいつもの、見慣れた光景の一つである。 一方その頃、校舎から食堂へ通じる道を疾走する若者一人。 浅黄色の羽織を黒ガクランの上から羽織り、手に逆刃刀を持ったその姿は、 紛れもなく、校内巡回班局長(自称)きたみちもどるである。 しかし、この時の彼は、明らかに異常だった。 目が血走っており、口からは涎を垂らし、そして何より、彼の後ろには、 男子生徒の死体(?)が、山のように折り重なっているのである。 「うううぅぅぅ〜〜〜。メ、メシィィィィィ〜〜〜」 まるで、地獄の亡者も真っ青な唸り声を発する。心なしか、額に 「HUNGRY」の文字が明滅しているように見える。 ○マンも驚くぐらいの速さで食堂を目指す。もはや彼の前に敵はいなかった。 だが、 「じゃまだあぁぁぁ!!!」 という声とともに飛んでくる様々な種類と数の暗器。いわゆる『外道メテオ』 である。 問答無用で暗器は、きたみちを襲う。しかし、彼には避ける気力がすでになかったのである。 他の生徒をぶっ飛ばすのに力は使い果たしたのである。 そして暗器は、きたみちの体に吸い込まれていった。 薄れていく意識の中、彼はこの学校に来てから一万回目の走馬灯エンディングを みていた。 「やっぱ、こうなる運命なのね。けど、最後に美加香ちゃんのパンチラみれて、 し・あ・わ・せ」 この時の彼の顔は、恍惚としていた。ちなみに、今回初めてED曲が、 「終わりそして始まり」(オルゴールバージョン)になった。 だが、そう簡単にいかないのが、彼のお約束であろう。 「ふははははははははははははっ」と黄金バッ○調の高笑いが辺りに木霊する。 (こ、この声は・・・。まさか!) 「エルクゥユウヤ、呼ばれもしないのにまたまた参上で〜す。」 と、赤いギンガムチェックのドレスを身に纏い、頭に赤いリボンをつけた 「それ」が、建物の上に立っていたのである。しかも、きたみちが、ドレスの中を のぞく位置に・・・。 「や、やっぱこういうオチがあったのね・・・」 そういうって、ガクっと首を横向けるきたみち。すでに曲は、いつも通りの 「それは・・・現実」にかわっていた。 そんな喧燥をよそに、三年生の教室では、弁当持参生徒たちが、和やかに 会話しながら弁当を食べていた。午後の至福のひととき。この安らぎに満ちた ひとときが、永遠に続けばと、教頭の足立が思っているのは、公然の秘密である。 まぁ、そんな事はともかく、(今だけは)平凡な学園生活をしているこの教室に 騒動の種がやって来たのである。 ガラ 突然教室の扉が開かれた。見てみるとそこには、女の子がいた。黒い髪を、 肩ぐらいで切り揃え、くりくりとした少し大きい目。そして全体的に色白で、 何より奇抜なのは、着ている服が、和服なのである。そんな格好をした、五歳 ぐらいの女の子が、そこに立っていた。 「あら、かわいいこねぇ〜」と、たまたま来ていた綾香が女の子に近づく。 どうやら、子供好きらしい。 綾香と話していた梓も近寄る。 「あなたのお名前なんて言うの?」女の子と同じぐらいの高さまで、身をかがめて 尋ねる綾香。 「どうしたの?誰か探しているの?」腰をかがめて、女の子と目線を合わせて 尋ねる梓。 「え〜と、私の名前は静(しずか)といいます。それとぉ、ここにきたのはぁ・・」 ちょっぴり舌足らずな口調で話す静。しかも、少し、モジモジしつつ話している。 その様を見て、二人−綾香と梓−のみならず、周りにいたほぼすべての生徒が、 「可愛い〜〜〜〜〜!!!!!」 と、声をそろえていった。 「えと、あの、そのぅ〜」 生徒達に駆け寄られて、困惑する静。 「ちょっと待ち給え!諸君!!」 この騒ぎに待ったをかけたのは、他ならぬ月島拓也である。 「勝手に騒ぎ立ててどうするのかね?それに、まだ、この子が、ここに来た理由を きいていないじゃないか」 一応もっともな意見である。 「さて、改めて聞くが君はここに何しに来たのかね?」 いささか高圧的に、見下すかのように聞く月島。 「うううぅぅぅ〜〜〜」 ちょっとおびえて、後ろに下がる静。瞳には、うっすらと雫をためている。 「さあ、早く言いたまえ」 なおも、高圧的態度を崩さない月島。 「・・・・・・」 瞳に涙を詰め込んで、じっと月島を見詰める静。 「うっ」月島がうめく。 (なんなんだ、この瞳は・・・。何の汚れも曇りもなくそして、純真で、無垢な 瞳。この瞳で見つめられるとなんだか罪悪感が・・・) と、心の中で月島が思っていると、 「「こんな小さい子を泣かすんじゃない!!」」 綾香と梓の攻撃が見事クリーンヒットする。 月島は、そのまま校舎の外へ、コードレス・バンジージャンプをした。 「改めて聞くけど、何しに来たの?」 宥め、あやしながら綾香が聞く。 「うん、え〜とね、父上を捜しに来たの」 「「父上〜〜〜!?」」 教室の中が騒然となる。そして幾人かは、校舎の下で真っ赤な血の薔薇を 咲かしている月島を見やる。 「いいえ、彼じゃないわ。もし彼だったら、真っ先に飛びついているはずよ」 と、綾香が答える。 「じゃ、一体誰が・・・」 「・・・・・」 「え、何、姉さん。”私が占いで誰かを当てましょうか”だって?」 「・・・(コクコク)」 「う〜ん、いいアイディアだけど、ここは、直に聞いたほうが早いわ。姉さん」 「で、いったいだれなのかな?お父さんは?」 梓がにこやかに話して聞く。 「うんとねぇ、この人」 といって、懐から、一枚の写真を取り出す。そしてそれを、梓に見せる。 「これがねぇ、私の父上なの」 と、これもまた、にこやかに微笑みながら話す静。 「・・・ねぇ、これって、ひょっとして・・・」 と、いささか、半信半疑な趣で梓。 「ええ、間違いないようね・・・。『彼』だわ」 と慎重な趣で綾香。 一方食堂前のきたみち。彼はやおら立ち上がり、そして手にした刀を叩き付ける。 「なぜ、このオレが、このような玩具の刀を持たねばならんのだぁ!! ふ、まあいい兎に角あの忌々しい人格は眠りに就いた。これからはこのオレの 出番だ!この、天才人斬りにして、天才科学者(ロボット・サイボーグ工学専門) そして、天才バイオテクノロジスト(改造人間工学専門)の健(たける)さま のなぁ!!」 立ち上がったその顔は、まさしくきたみちのものだが、なにかこう、雰囲気が ちがう。少しばかり釣り上がった目。そして、まるで、アイシャドウを塗ったか、 はたまた、寝不足なのか目の下が異様に黒い。 あははははははははははっと高笑いとともに突然空が真っ暗になり、稲妻が駆け抜ける。 どーでもいいけど、天候かえるなよ・・・。 突然の訪問者、静。彼女の父とは、誰? そして、突然目覚めた健とは、一体何者? 謎が謎を呼び、物語は、昏迷の一途をたどる。 はたして、収拾つくのかね?おれ? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− いかがだったでしょうか? う〜んまたやっちまったよ。てな気分です。 兎に角収拾つくように観張りマス。 あ、さいごになりましたけど、風見さまごめんなさい。 >久々野さま 万人向けじゃないって、そう卑下する事ないんじゃ・・・ とにかく、次回作も期待してますぜ、旦那(笑)。 >悠さま他たくさんの皆様方。 出していただいて大変ありがとうございます。 きたみちのあつかいは、「不幸」をベースにしていただければこれ、幸いです(爆)。