Lメモ外伝 美加香のバレンタイン 投稿者:風見 ひなた
  Leaf学園に参入すべく書いた物です。
  まだまだほかの作家の方々を知らないので一部の方しか登場しません。
  ごめんなさい。 
 ○人物紹介
赤十字 美加香…元は少女Aという名前だったらしいが、作者が個性化してしま
               い今ではすっかり作者の玩具状態にある。不死身に近く最近で
               は「ボルカン」とすら呼ばれる。可愛くないって、その名…。
佐藤 雅史…美加香の憧れの人。正真正銘の鬼畜である。実は作者と性格が同じ。
藤田 浩之…雅史の親友。
神岸 あかり…浩之の恋人で、雅史の幼なじみ。
風見 ひなた…一年の転入生。極度の沙織ファンで、美加香のマスター。外道。

  なお、浩之、あかり、雅史の三名は風見のアレンジになっています。
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 2月13日
 明日はバレンタインデーです。
 お菓子会社の陰謀に躍らされる愚かな民衆共があさましくもチョコレートを買
いあさる日です。
 女性は好きな男性に媚びを売るためチョコを買いにデパートに走り、男性は彼
女が居る振りをするためにむせび泣きながらコンビニに並んだりするそうです。
  今年は私も大好きな雅史先輩のためにチョコレートをプレゼントすることにし
ました。
  チョコレートは、一度溶かしてもう一度固めただけの癖に「手作り」と呼ばれ
る状態にして渡すと、男性は涙を流して喜ばれるそうです。私も雅史先輩のため
に頑張ってみました。
  結果、少し焦げてしまいましたが、味見してみると意外と風味があっておいし
かったのでよしとしましょう。
  明日がすっごく楽しみです☆

  2月14日
  今日は早起きして校門の前で雅史先輩がこられるのをお待ちしておりました。
  寒さに震えながらじっとしていると、親切な方々がパイプ椅子やらお飲み物や
らをお持ちしてくださいました。よく見るとそれは「雅史ファンクラブ」の方
々」でした。
  私が丁寧にお礼を申し上げると、その方々は引きつった笑みを浮かべて逃げる
ように去っていかれました。何故でしょうか。
  そうこうしているうちに、ついに雅史先輩がやってこられました。
  何やら巨大な袋を持っていらっしゃって、ちょっと重そうに見えました。
  ファンクラブの方々は順番を譲ってくださったので、私は速攻で先輩のもとに
駆け寄り、チョコレートを差し出しました。
  先輩はにっこりと優しく笑われると、朗らかな口調でおっしゃいました。
「ごめん、知らない人から食べ物貰っちゃ駄目だって言われてるから」
  その言葉と同時に私の腹部に非常に重いヤクザ蹴りを食らったような衝撃が伝
わってきて、私は吹っ飛ばされました。
  先輩のお顔は非常に優しく、まるで「邪魔だからとっととどけよタコ」とおっ
しゃっておられるようでした。
  もう、「知らない人」だなんて…照れ屋さん☆
  私はそのお顔に微笑み返しながら、意識を失って行きました。

  気が付けば予鈴まであと四分とありませんでした。
  私の手にはしっかりとチョコが握られていました。
(せめてこのチョコだけでも届けなければ死んでも死にきれん!)
  私は高速で先輩の教室へ急ぎました。
  途中で何かを轢いたような気がしましたが、「恋する乙女は何をしても許され
る」ので気にしないことにしましょう!(「うう、酷い…」by好恵)
  私は勢い良く教室のドアを開けました。
「先輩!?」
 中では藤田先輩が幸せそうに神岸先輩のものらしきチョコを頬張っています。
 神岸先輩もお幸せそう…と思いきや、ほかの女の子達から貰ってきたらしい机
の上のチョコを見ながら、血管をひく付かせていました。
 そこに「ざまあみろ」といわんばかりに満面の笑みを浮かべた雅史先輩が近づ
いてこられました。
「浩之、チョコ貰ったんだけど余っちゃったんだ。食べてくれない?」
 そう言って例の袋から取り出したチョコは、机より大きい物でした。
 藤田先輩はにっこりとお笑いになりながら勢い良くその包装を引き千切りまし
た。
 そして、相変わらずにこにこした笑みをお浮かべになったまま、先輩におっし
ゃいました。
「なあ、雅史?」
「なんだい、浩之?」
「どうしておまえの貰ったチョコに“I LOVE Hiroyuki”って書いてあるん
だ?」
「さあ☆」
 あかり先輩は鼻血を流しながら目尻を拭っておりました。
 クラスを見渡すと同級生の方々も鼻血と涙を流されておりました。
 気が付くと私も鼻血を流していました。
 たっぷり一分後。

『一度死んでこいアホンダラァァァァァァァァァァ〜!』

 雅史先輩は藤田先輩と神岸先輩の手によって三階の窓からひもなしバンジージ
ャンプを体験されました。
(いけない、早く追わなきゃ!)
 そう思って振り向いた瞬間。
「捨てたんだな!?さおりんのチョコを…捨てたんだな!?」
 あああ、この声はぁ!
 案の定、そこには長瀬先輩の胸倉を掴んでいらっしゃる私のマスター、ひなた
さんがいらっしゃいました。
「ふん、僕には瑠璃子さんのチョコさえあればいいのさ…」と長瀬先輩はそっぽ
を向いておっしゃいます。
 ますます激昂するひなたさん。と、突如私の方を向かれてにやああああ…と笑
われました。
「そうでした…貴様は僕の行くところ必ず現れるんでしたね…」
 あああ、なんだかものすごく嫌な予感が。
 そのとき、長瀬先輩が叫ばれました。
「その手を…放せっ!」
「なんのっ!」
 がしっ、と体が持ち上げられる感覚。
 瞬間私の脳髄に刺すような痛みが走りました。
「非道バリヤアアアアアア!」
(ああ、やっぱり…)
 ひなたさんの特殊能力「非道バリア」です。私を身代わりにしてどんな攻撃も
無効化する、いろんな意味で恐ろしい技です。
 しばらく長瀬先輩の謎の攻撃を受けさせられた後、私はぽいと捨てられました。
「どうです、僕の能力は!?」とひなたさんは得意げにおっしゃいました。
「…君、今人間としてやってはいけないことをしたとは思わないか?」
「そんだけ無節操に攻撃しといて何をおっしゃいますやら」
 言われてみると、教室は死屍累々としていました。
 教室の片隅で近頃転任の噂がある久々野さんがメモをとっておられました。
「祐介の毒電波をもろにくらい、楓を教室から逃がすためハイパー化した西山に
踏みつけられ、とどめに暴走したへーのきにタコ殴りにされる…死なず」
 がばっと気絶した生徒達をふっ飛ばしつつruneさんが起き上がられました。
「だから死ねるかっ!こんなにいろんな人にあっさりと片づけられて!」
 そんないざこざを無視して、ひなたさんは長瀬先輩に向き直り…ああっ!と叫
び声を上げました。
「よくもさおりんをぉぉぉ!」
 そう叫ぶと、またまた私を担ぎ直され、長瀬先輩を睨みました。
「食らえ、僕たちの愛と友情のツープラトンをっ!」
 …ひなたさん、哀と服従の間違いでは…?
「超必殺!『ひなたんストライク!』」
 私はとんでもない威力でぶん投げられました。
 長瀬先輩の唖然とした顔が迫り…私の身体はその空間をふっ飛ばします。
 これはひなたさんの最終奥義で、私をぶん投げてねらったポイントを木っ端微
塵にふっとばすある意味破滅的な技です。その力はミサイル並み…でも、私も痛
い外道な技です。よく死なないな、私は。
 …って、なんか壁までふっ飛ばしてるんですけどぉぉお!?
 うしろのほうで声が聞こえました。
「…その上、転入生の超必殺技を最初に巻き添えとして食らう。しかも爆風で飛
んできた長瀬祐介にフライングヘッドバットを食らう。それでも死なず」

 私はぼろぼろになって校庭にめり込んでいました。
「ご主人様、ぱぱぁ、あそこでなんかめり込んでるよ」
「いいんですよ、いつものことです」
「よい子は気にしちゃいけません」
「…もう予鈴なっちゃわないかなあ…」
「はっはっは、大丈夫ですよ、今日は」
「ところで誕生日プレゼント代わりにチョコを…」
「どちらも用意してあるよう…」
 そんな声を聞きながら、私の意識は再び闇に引きずり込まれていきました。

 今日は柏木先生はお休みでした。
 
 深夜…自分のお部屋に帰った私は、深い深いため息を吐きました。
 結局チョコは渡せずじまい。
 チョコを見つめる私は、不意に何ともいえない気分になりました。
 そこに雫が一粒、二粒生まれる…。
 私は、これが「みじめさ」という感情なのだと知りました。
「…せっかく作ったのに…」
 そういってチョコの包装をゆっくりと撫でます。
 その途端…。
 突如煙がもうもうとチョコから噴き出しました。
「な、何ですかこれええええぇぇぇ!?」
「わははははははははははははははは!」
 煙の中に数種の人影が見えました。
「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃーん!」
 煙がいきなり晴れます。
 私は思わずあんぐりと口を開けました。
 そこに立っていたのは…。
「バレンタインの愛の使者エルクゥユウヤ、お呼びに預かり参上です!」
 クソ可愛らしいドレスを着て、ポーズを決めていたのは…。
「…柳川先生、なんつー恥ずかしい格好してるんですか?」
 理科の柳川先生でした。
 そしてさらにその後ろに立っていたのは…。
「強くなる。強くなるために俺は先生についた。ならばこれもまた強くなるため
の試練なのか!?俺はこれでいいのかアアアアアア!?」
 ぶかぶかのドレスを着込み、可愛らしいヘアバンドを着けて熱血調に「鳴い
て」居るのは、ジン先輩でした。なんだか苦悩していらっしゃるようです。
 …無理もないけど。
 私は極力どちらも見ないようにしながら半目で呟きました。
「…何しにこられたんです、夜中に女生徒の部屋に…」
「あなたの悩みを解消しに来てあげたのよ☆」
 …私はマジで吐きそうになりました。
 …なんの魂胆があってこんなところにいらっしゃったんでしょう….
「悩みなんてないから帰ってください。ってゆーかはよ消えろボケ」
 私は思わず丁寧語を忘れて口走りました。
「私は愛の使者エルクゥユウヤ☆」
 …むかむかむか。
 私は思わず吐き捨てていました。
「夜中に人の部屋に入ってくるなああああああ!しかもそのコスプレは某ア○ス
のか○るにょのア○サじゃないですか!そんな格好して女の子の部屋に侵入して
恥ずかしくないんですかああああああ!?」
 ぜいぜいぜいぜい…。
 柳川先生は「例の」ステッキをぶんぶん振りまわしながら眩しい笑顔で言いま
した。
「エルクゥユウヤ☆」
(だめだ、相談するまで帰りそうにない)
 私は観念して喋ることにしました。
「ええと、実は私好きな先輩が居て、その先輩の親友が藤田先輩ってゆーんで
す」
「ほう。つまり藤田を狩ればよいのだな?」
「違います」私は冷静に、物騒な言葉を呟く先生に答えました。
 こら、爪を研ぐな。恐いから。
「で、その藤田先輩の彼女が神岸先輩っていいまして…」
「そうか、神岸を狩ればいいんだな?」
「だから違うって」
 私は辛抱強く言いました。
「それで、私の好きな先輩は彼女付きの男に恋してるんです!その先輩は佐藤先
輩っていって…」
「わかったぞ、佐藤を狩ればいいんだな!?」
「ちがうわぼけええええぇぇぇぇぇぇぇ!」
 と、ついに先生はキレました。
「誰を狩ればいいんだあああぁぁぁぁぁぁ!」
「誰も狩らんでいいわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
 私は負けずに叫び返しました。
 そのとき先生の眼に危険な光が灯りました。
「ならば貴様を狩るぅぅぅぅ!」
「望むところだこんちくしょぉぉぉぉ!」
 ストレスが溜まっていた私は迷わず挑戦に応じました。
 ジン先輩も気を取り直してすくっと立ち上がりました。
 刹那、窓が派手に割れてジン先輩は吹っ飛ばされます!
「ジン・シャザム!私のアリ○ッタを汚すなああああ!」
 アリ○ッタ型強化パーツを装備していたジン先輩は咆哮を上げてアルル先輩に
突っ込んでいきました!
 こうして、私たちの戦いは幕を上げ…

一時間後。
「き、貴様…人間の癖に鬼とタメとは…やるな…」
「こ、恋する乙女は…無敵ですぅ…」
 私たちは同時にぶっ倒れました。
 もうジン先輩とアルル先輩は壁をぶち破って行ってしまいました。
 空中戦の結果屋根は木っ端微塵に粉砕され、奇麗な星空が見えていました。
 澄み切った冬の寒気は、私の熱く猛りつづける闘気を静めて行きます。
「…私は」
 突然先生が口を開きました。
 私がそちらを見ると、先生はじっと星空を見詰めていました。
 苦笑して、星空に目を向けます。
「私は時々あの星々の彼方に帰らねばならない、と考えることがある。…そんな
私は、おかしいのだろうか?」
 指先に硬質の物が触れました。
 私のチョコレートです。
 それを先生の胸の上にぽいと放りました。
 先生はわずかに驚いてこちらを見ています。
「チョコレート…先生にあげます」
 先生はチョコをしげしげと眺めると、ふっと口元を緩めました。
「…受け取っておく」
 私は満足して星の海を眺めました。
 自然に言葉が口を突いて出ました。
「皆ですよ」
「何?」
「皆、…そう思ってますよ」
 星の海はふと大きくなり、私たちの上に覆い被さってきました。

「その服をぬげえええええええ!」
「嫌だあああああああああああ!」
 そんな絶叫が聞こえてくる。
 セリスとゆきはチョコレートを胸にしっかりと抱きながら、丘の上に座り込ん
でいた。
「…行かなくてもよろしいんですか?」とゆきが遠慮がちに言った。
「…俺はジンのお守りじゃない」とセリスが冷酷に言う。
 ゆきはそれ以上何も言わず星を眺めていた。
 しばらくの沈黙。
「…宝物だな、このチョコ」
「…ええ、全くです」
 マルチからの愛のチョコは、寒い寒い冬の空気の中でも二人を暖かく包み込ん
でいた…。
 
 最後まで期待しながら名前が出てこなかったかた、すみません!

                         きっと、完    
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ひなた:大失敗。大ひんしゅく
みかか:やはりLeaf学園は一人称でやるもんじゃないですね…
ひなた:Lメモの参考になれば…と思ったのですが…これ送る頃には出来ているの
       では…?
みかか:まあ、いいか。わらえたかなあ?
ひなた:無理じゃないかな…
       まあ、とりあえず使わせていただいた方々にレス!
       RUNEさん…悪気はないんです。芸風なのかと…
       久々野さん…デンパマン、最終回。面白かったです。
                  なんか、ギャグからいきなりシリアスに。強引だなあ(爆)
                  頑張って活動してくださいね。
                  「エルクゥガー」という名詞はあなたが何の問題もなく投稿で
                  きるようになる日まで仮受けます!
       西野さん…師匠、使わせていただいてますー。楓が…出てこない…。
                ごっ、ごめんなさいいいい!
       へーのきさん…名前だけ。ごめんなさい。今日開いてみたらたまたま一番
                    上だったもんで…
       アルルさん…ご教授ありがとうございます。…にもかかわらず、実は昨日
                  も消えて投稿できませんでした。うう、恩知らず。
                  お誕生日おめでとうございます!長野オリンピックよりあなた
                  の誕生日として今日を記憶してました。(すりすり)
                  そうですか、美加香は好みじゃないですか…
        セリスさん…出番少なくてごめんなさいでした
                   参考に…なりましたでしょうか?
        鈴木R静さん…ごめんなさい、声だけです
        ジン・シャザムさん…ごめんなさい大賞!悪気はマジでないんです!
                          いや、柳川でギャグろうとしたらつい一緒に!
                          すみませんんんん!
        ゆきさん…出番が少ない。いや、全体的に少ないんですけどね。
                 …ごめんなさい。
みかか:あとFoolさんとか健やかさんとかカレルレンさんと出せなくてすみま
       せん!
ひなた:作者の技量とページ数の問題です
みかか:それにしても目立たない人ですね、ひなたさん
ひなた:ふん、貴様が目立てば必然的に僕が目立つものだ!
みかか:そうかなあ…
ひなた:そうなの!それでは皆さんまた明日!
みかか:「エルクゥガーの催促がなくて実は安心」赤十字 美加香と!
ひなた:「エルクゥガーの歌詞Hi-Waitに貰ったけど使わずにすみそうでほっとし
        てる」風見 ひなたでした!