真・女神転性 Lキャラサマナー 〜ってゆうかそれって男神?〜 投稿者:風見 ひなた

 Lキャラサマナー!!
 それは全世界でもただ一つしかないレア悪魔ばかりが存在する謎の施設こと
試立Leaf学園にのみ存在する悪魔『SS使い』を使役する、サマナー中の
サマナーにのみ与えられる称号である!!
 そして今、新たなるサマナーの名を求めて一人の漢と一人の少女が学園地下
ダンジョンに挑もうとしていた!!

beaker「とゆーわけで潜るか」
沙耶香「わあ、あっさり」

 彼等の名は商人サマナーことbeakerとその弟子である沙耶香。
 元はトレジャーハンターで鳴らした腕前の持ち主だ。

沙耶香「それにしてもいいんでしょうか? 確かL学にも誰かサマナーの設定
    をお持ちの方がいらっしゃったと思うのですが」
beaker「甘いですね沙耶香。出番は自分の力で作らねば話になりませんよ」
沙耶香「そうなんですか? でも、折角の出番を取られた方が可哀想……」

 沙耶香が言うと、beakerは苦笑しつつも拳を握って答えた。

beaker「馬鹿言っちゃいけません!! あの『食われちゃった四天王』の表キャラ
    ですら何時の間にか『消えちゃった四天王』になるこのご時世、ジンさん
    やハイドさんみたいな既にスターに上り詰めたキャラはともかくも僕達の
    ような中小キャラはどんどん出番を取らないとあっという間に消えちゃう
    んですっ!!」
沙耶香「それって何だか凄く作者の実感が篭った台詞ですね?」

 何の悪気もない笑顔で受けながら、沙耶香は朗らかに言った。

沙耶香「でも食っちゃった私が言うのもなんですが、既に引退しちゃった人もいら
    っしゃるじゃないですか。例えばほら、四――」
beaekr「別に実名出さなくて良いって。てゆーか出すなっ!!」
沙耶香「はー、何か口に出せない特殊な事情があるんですね?」
beaker「いいからそれ以上はツッコまないようにな。――じゃ、行くか」
沙耶香「はーい」

 二人はてこてこと先に進んで行った。
 そしていくらかも行かない内にガシャァァン、と音がして目の前の空間が砕ける。
 何かが炸裂するような音と共に、目の前にシルエットが現れた。

beaker「お、悪魔だ!!」
沙耶香「どうやら魔獣系の悪魔のようです。説得のチャンスですね!!」

 魔獣XY−MENが一体出た!!

XY−MEN「ん? どーしたサマナー、俺になんか用か?」
beaker「金よこせ」

 ずばぁんっ!!

沙耶香「アホですかあんたは!? いきなり金を請求してどうするんです!?」
beaker「し、商人やぁぁ!! 僕の血に流れる商人魂がついぃぃぃ!!」
XY−MEN「お前ら、漫才見せに来たのか?」

 XY−MENの呆れた視線にbeakerは我を取り戻した。

beaker「いや、そうじゃない。仲魔になれ!!」
XY−MEN「仲魔? めんどいなぁ……まあモノ次第だが」
beaker「どうせ仲魔になるくせにモノだけは請求だと!?」

 beakerはあまりの不合理なシステムに愕然としたが、顔には出さなかった。

beaker「金か? マグタイトか? それとも魔石か?」
XY−MEN「むう」

 XY−MENは一声うめくと、困ったように呟いた。

XY−MEN「よく考えたら金貰っても使い道ねーし、食料は余ってるし魔石
       なんざ貰った所で意味がねえな」
沙耶香「あのー、じゃあ一体どうしろと……」
XY−MEN「ああ、めんどいから俺やっぱ帰るわ」
beaker「待ちたまえ!!」

 サマナーは魔獣カエデネコを召喚した。

XY−MEN「はあああっ!? そ、それはまさかネコミミ楓様!?」
beaker「今仲間になれば、このカエデネコと合体させてやろう!!」
楓「にゃーにゃー?(つぶらな瞳)」
XY−MEN「うおおおっ、萌え!! 萌えっス、仲魔になってあげます!!
       否!! 是非とも仲魔にして下さいませぇぇぇぇ!!!」
beaker「よっしゃあ、仲魔ゲットォ!!」
楓「にゃー」

 魔獣XY−MENが仲魔に加わった!!

XY−MEN「さあ、約束通り今すぐ合体を!! モア!! モア!!」
beaker「はっはっは、そんなにがっつかなくても今してあげますって」
沙耶香「良かったですねー、XY−MENさん」
XY−MEN「おうっ!!」

 COMP合体。
 一体目:魔獣 XY−MEN
 二体目:妖鬼 西山英志

XY−MEN「え゛!?」
西山「ちょ、ちょっと待て!? 俺と楓との合体は……」
沙耶香「マスター、相手が違いますよ!? てゆーかダブルブッキング!?」
beaker「GO!!!」

 合体実行。

XY−MEN「いやああああ!! く、くっつくな西山ぁぁぁぁ!!」
西山「お前こそ俺の胸に顔を埋めるなぁぁぁぁ!!」
二人『うぎゃああああああああああああああああ!?』

 合体完了。
 幻魔萩島千尋が出来ました。

萩島「私は薔薇絵師萩島千尋……今後ともよろしく(ニヤソ)」
沙耶香「あ……あ……」
beaker「うーむ、ナイス合体テイストですね」
沙耶香「嘘吐きーーーーーっ!?」

 沙耶香の叫びに、beakerはキランと輝ける笑みを返した。

beaker「いいじゃないか、悪魔との約束なんて守る為にあるんだし!!」
沙耶香「このサマナー悪魔よりよっぽど悪魔らしい……(涙)」
beaker「なぁに、どーせもう二度と遭わないんだし。さあ、先に進もう!!」

 そう言いながらてこてこと二人は先に進みます。
 マグタイトもったいないから当然のように仲魔はCOMP内。
 合体の意味全くなし。

beaker「とかなんとか言ってる内にまた敵が!!」
沙耶香「今度はなんかダーク悪魔っぽいですよ!!」

 邪鬼 ジン・ジャザムが一体出た!!
 外道 風見ひなたが一体出た!!
 超人 秋山登が一体出た!!

beaker「えい、銃殺☆」

 beakerはいきなりマシンガンをぶっぱなした。

ジン「あいたたたたたた!?」
風見「ひ、非道バリア!!(みきゃああああああああ!?)」
秋山「あああっ、痛みがこの痛みがぁぁぁぁ!!」

 悪魔は全滅した!!

beaker「ふー、良い汗かいたぜ!!(キラリ)」
沙耶香「オイ」

 沙耶香は倒れたジン達の懐をごそごそと漁るbeakerにツッコミを入れた。

沙耶香「強襲した上に何を他人の懐探ってるんですか?」
beaker「いや、商人として正しい事をやってるんですが」
沙耶香「それは商売じゃなくて強奪でしょう!?」

 沙耶香がツッコむと、beakerはにこやかに笑った。

beaker「ははは、やだなあ沙耶香ったら。商売と強盗なんて金を高コストで貰うか
    低コストで貰うか程度の違いしかないじゃないですか☆」
沙耶香「マスター、いつから悪徳商人に……(汗)」
beaker「それに悪魔に人権なんてないしな、はははははは!!」
沙耶香「まあ、それもそうですけどね」
二人『あはははははははははは!!!』

ジン・風見・秋山『ってナメんなぁぁぁぁぁぁ!!!!』
beaker・沙耶香『うわああああああああっ!?』

 突如起きだした三人を見て、beakerと沙耶香は慌てて飛びのいた。

ジン「てめえbeaker!! いきなりマシンガンたぁどういう了見だ!?」
風見「しかも誰が外道ですか!! 僕はスライムと同列か!?」
秋山「ああ、もっとだ!! もっともっとやってくれぇぇぇ!!」

 秋山、蹴られ死に。
 あと風見はどっちかというとアーバンテラーやキラーチョッパーと同列。

beaker「ち、撃ち込みが足りなかったか……!」
ジン「あぁ? 何だって?」
beaker「いや、何でもないんです。いやあ済みませんねえ、ダーク悪魔は仲魔に
    ならないもんで、殺すしかないんですよ」
風見「じゃあそのCOMPにインストールされてる『ダーク・マン』は何ですか?」

 ダーク・マン。
 通常仲魔にならないダーク悪魔を仲魔に出来るソフト。

beaker「は、一体いつの間にこんなソフトが!? 僕知らなかったなあ!!」
沙耶香(わざとらし過ぎますよ、マスター……)

 ジンと風見はそんなbeakerを疑わしそうに見ていたが、やがてジンが気を取り直した
ように言った。

ジン「じゃあともかく俺達も連れてけよ」
風見「僕達も仲魔になってあげますよ?」
沙耶香「あっ、やりましたねマスター!! 一気に二人も仲魔が増えましたよ!!」
beaker「んー」

 beakerはパラパラとガイドブックをめくりながら、つまらなそうに呟いた。

beaker「ジンさんは性格『獰猛』? アタックしか出来ないんじゃ仕方ないボツ。
    風見君は性格『狡猾』……忠誠上げ難いとなークビ」
ジン・風見『……………』
beaker「やっぱお前ら使えないからいいや。どっか行けシッシッ」
沙耶香「……………(汗)」
ジン・風見『ブッ殺ォォォォォォォォスッ!!』

 キレた悪魔の先制攻撃!! ダメージ100%上昇!!

沙耶香「きゃーーっきゃーーっ!?」
beaker「は、こんな事くらいでキレるとは何て堪え性のない悪魔どもだ!?」
沙耶香「ここまで堪えたら上出来ですってばーーーっ!!」
ジン・風見『うがーーーーーっ!!!』
秋山「あいやまたれいっ!!」

 秋山は二人の前に立ち塞がったが勢いを止められずそのまま即死。

ジン「秋山!! 何で止める!?」
沙耶香「あのー、ていうかこの人死んでるんですが(汗)」
秋山「(がばあっ!!) それはだなあっ!!」
沙耶香「うわああああああっ!?」

 沙耶香まっしろ。

沙耶香「い、生き返った。何もしてないのに生き返った……(ブツブツ)」
風見「ああ気にしないで下さい。そういう生き物ですので」
沙耶香「生き……生き……(ブツブツ)」

 風見の言葉聞こえてないし。

秋山「ジン……俺はこの男の持つCOMPから友の息吹を感じるのだ!!」
ジン「はあ? 友だと?」
beaker「それってもしかして、こいつらの事か?」

 サマナーは夜魔ゆきちゃんと外道まさたを召喚した。

秋山「おおっ、マイフレンズ!!」
ゆき「うわぁぁぁん、ジンちゃぁぁぁん!!」
ジン「ああっ、ゆき!? お前一体何処行ってたんだ!?」
まさた「再会の記念にどうです、お茶を一杯」
風見「いらん」

 久々に出会った五人は肩を抱き合って再会を喜んだ。

beaker「ああ、やっぱこいつらですか。あんまり使えないから消そうかと
    思ってましたが」
沙耶香「マスター、そういうことはいちいち言わない方が……(汗)」
ジン「beakerよ……今こそ見せてやろう、究極の五身合体を!!」

 ジンがそう言うと、ピカピカと画面が輝き始めた。

ジン「クイーン・リズエル!!」
秋山「ジャック・アズエル!!」
風見「キング・オブ・エディフェル!!」
ゆき「エース・リネット!!」
まさた「ブラック・カオリ!!」
五人『全員揃って!!』

 じゃじゃじゃじゃーん!!

五人『究極合体、戦士エルクゥ5!! ……ってあれ?』

 beakerは合体している隙にどっかいってしまった。沙耶香もいない。
 ていうか、なんか誰もいないし。
 ヒュウウウウ、と冷たい風がダンジョンに吹き荒んだ。

五人『俺達の見せ場は一体ーーーーーーっ!?』

 知らねえ。


沙耶香「結局、五人揃ったら何が起こったんでしょうね?」
beaker「さあ? 役立たずが二人いなくなってCOMPがすっきりしましたね」
沙耶香「そろそろ新しい仲魔が欲しい所ですねー」

 そんな事を言ってると、ぽんと目の前が炸裂して悪魔登場の予感。

沙耶香「あ、今度は獣系みたいです!!」
beaker「さて、魔獣か妖獣か……妖獣なら抹殺ですが」
沙耶香「ううっ悪魔さんのためにも魔獣であることを祈りたい……」
??「うきゅ♪」

 珍獣ミズモンが一匹出た!!

水野「うきゅーー♪」
beaker「あ、珍しいなあ」
沙耶香「って何で珍獣が通常出現ーーーっ!?(がびーん)」
水野「うきゅきゅきゅーー♪」
beaker「何してるんです沙耶香、パニックしてる場合じゃありませんよ!!」

 そう言ってbeakerは頑丈な荒縄を取り出した。

沙耶香「あの……何に使うんです、それ?」
beaker「珍獣を捕まえて売れば大儲けじゃありませんか!!」
沙耶香「う……売るんですか!?(汗)」
beaker「当然!!」
水野「うきゅ? うきゅーーー!!」

 beakerの悪意を感じ取ったのか、ミズモンは慌てて逃げ出した。

beaker「あっ!? こら待てーーーっ!!!」
水野「うきゅきゅきゅーーー!!!(ぴょんぴょん)」
沙耶香「マスター待って下さいよーー!!」

 気付いたらなんだか知らない場所にいるし。

beaker「くっ……逃げられましたか」
沙耶香「うっうっ、マスターここってどこなんですか?」
beaker「まあ適当に歩けば出口も見つかるでしょう」
沙耶香「はあ、適当に……」

 ちなみにこの場所のエネミーソナーカラーは赤を通り越して暗黒色。
 多分レベルの差に換算して65535違いくらい。

沙耶香「いやだぁぁぁぁ!!(涙)」
beaker「ははは何をダダをこねているのかな沙耶香?」
沙耶香「ああっ、マスター動いちゃ駄目です!! とりあえず動かなきゃ敵も
    出ないんですから!!」
beaker「安心しなさい、たとえこっちが黙ってても向こうから来るし」

 そう言った側から、てけてけと青っぽい髪の女の子が近寄って来る。

女の子「あー、おかしの長靴だー。ちょーだいちょーだい!!」
沙耶香「マスター、嫌な予感がします!! ここは一つ……」
beaker「毎度。40万円になります」
沙耶香「だーーーっ、マスターーーッ!?」

 沙耶香、絶叫。
 ちなみに超レアアイテム「ドリームチケット」の換金金額40万円。
 beakerボリすぎ。そりゃもうオウガバトルのトード並に。

女の子「えー、タダでちょーだい?」
沙耶香「マスター、今なら間に合いますって!! お子様口調の悪魔はそれを
    あげれば仲魔になってくれますから、ここは……」
beaker「じゃあ大マケにマケて39万でいいや」
沙耶香「あんた人の話聞いてますかマスターーーーーッ!?」

 沙耶香気苦労多すぎ。
 女の子泣き出すし。

女の子「うぇーーん!! お兄ちゃんがいじめるーーっ!!」
沙耶香「ああっ!? 決裂したぁぁっ!?」
beaker「ふふん、公正取引価格を守らないからですよお子様!!」
沙耶香「守ってないのは貴方でしょぉっ!?」
女の子「うえーーーん、おねーーちゃーーん!!」
??「うん、なーにー?」

 沙耶香は背後から聞こえてきた嫌な予感を伴う呑気な声に、恐る恐る振り向いた。
 泣いていた女の子はその横を掛け抜け、むんずと声の持ち主の服にしがみつく。

日陰「どーしたのむらさき、そんなに泣き腫らした顔で」
むらさき「日陰おねーちゃん、あのおにーちゃんたちがむらさきいぢめたのー!!」

 死神 むらさきが一体出た!!
 魔王 風上日陰が一体出た!!

沙耶香「きゃーーーーっ!? 死神と魔王が一緒にーーーっ!?」
日陰「ちなみにあたしの分類は魔王以外に大天使でも破壊神でもいいんだけどね☆」

 しかも悉く属性が正反対。

沙耶香「マスターマスターマスター!! 死にますよコレ絶対ーーっ!?」
beaker「うーむ、まさかこう来るとは。しかしここからが交渉上手の腕の見せどころ」

 beakerは一つ頷いて、日陰へと歩み寄った。

beaker「いやすみません、こちらのお嬢さんが売り物のお菓子の長靴をタダで欲しがる
    もんで、つい値段交渉が決裂しましてね」
日陰「タダで? ダメよむらさき、ちゃんとお金払わなくちゃ」
むらさき「だって欲しかったんだもーん」
日陰「いくら欲しくても、社会規範を守れない子は立派な可愛い女の子にはなれないのよ?」
沙耶香(ああ、魔王が手下に社会ルールのなんたるかを教えている……)

 世の中そんなものかも。

日陰「それでお菓子の長靴っていくらするの?」
beaker「四十万円」
日陰「へー。四十万……」

 日陰はにっこり笑うと、すっとbeakerに右手を突き出した。

日陰「純白の衝撃に潰えよ!!」
beaker「あびぎゃあああああっ!?」

 beaker、とりあえずぺしゃんこ。

沙耶香「ああ、やっぱり……」
日陰「何子供に四十万もふっかけてるのよ!! お菓子の長靴がそんなにする
   わけないでしょ!!」
beaker「馬鹿言わないで下さい!! このお菓子の長靴は全て天然素材を使用、
    しかも本国で超一流と呼ばれるシェフが魂を込めて作った洋菓子ばかり
    を採用して一口食べればほっぺが落ちるくらいの極上の美味をお約束!!
    そんな世界に一個しかないレア物ならば四十万で売るくらいは至極当然……」

 ついついいつもの癖で長口上を並べてしまったbeakerは、そこまできてようやく
日陰とむらさきが物欲しそうな目でじーっとこちらを見ているのに気付いた。

むらさき「ほしーなーほしーなー♪」
日陰「美味しいお菓子ほしーなー♪」
beaker「ああっ、しまった逆効果ぁぁぁぁ!?」
沙耶香「馬鹿ーーーーっ!!」

 指を咥えたままじりじりと近寄って来る魔王と死神から目を背け、beakerと
沙耶香は同時に頷くとそのまま全力で逃げだした。

beaker&沙耶香『当品は非売品ですので悪しからずーーーーーっ!!』
むらさき「あ、逃げたっ!!」
日陰「追え追えーーーーーーっ!!」

 でもメガテンの逃走成功率は相手がこちらより高レベルの場合ほぼゼロだったり。

 beakerは逃げ出した!!
 しかし回り込まれた!!

ハイド「おう、beakerか。ダンジョン内でマラソンか?」
アーティ「カーカー」
beaker&沙耶香『のわあああっ!?』

 魔人 ハイドラントが一体出た!!
 凶鳥 アーティが一体出た!!

日陰「あ、マスター!!」
むらさき「導師、その人達押さえといて!!」
ハイド「何だ何だ、お前達まで」
沙耶香「ど、どうしましょうマスター。挟み討ちに遭っちゃいましたよ!?」
beaker「大丈夫、こっちには最強剣魔王の牙こと『クスゥレク・ゴル』がある!!」
ハイド「お?」

 ハイドはじっとbeakerの手元を見ている。

ハイド「おう、そいつは注文してた魔王の牙じゃねえか。悪いな、わざわざ届けに
    来てくれたのか」
beaker「え? あ、いやそうじゃなく……」
ハイド「じゃこいつは約束の残り金な。サンキュ!」

 ハイドはずっしりと重い札束をbeakerの手に握らせた。

beaker「はい、毎度ありがとうございましたー!!」
沙耶香「ああああーーっ!?」

 beakerしっかり営業スマイルまで浮かべてるし。

沙耶香「何やってるんですかマスターーーーっ!?」
beaker「はっ、しまったいつもの癖で商売してしまったぁぁぁ!?」
日陰「ねえねえマスター、私この人達が持ってるお菓子の長靴ほしーなー♪」
むらさき「ほしーなー♪」
ハイド「ん、いくらだ?」

 beaker再び商売人モード作動。

beaker「はい、毎度四十万円になります!」
ハイド「四十万か……ちと高いが魔王の牙が手に入った祝いだ、買ってやろう」
beaker「毎度ありがとうございます!!」
沙耶香「ああ、売れちゃった……」

 お菓子の長靴を手に入れた日陰とむらさきはおーーっと驚いた。 

日陰「おおお、マスターってばリッチだ!!」
むらさき「わーい、長靴長靴ー♪」
日陰「どーしたの、いつもはお金のやりくりにひーひー言ってるのに?」
ハイド「いや、さっき迷宮をウロウロしてたラストバタリオンを退治したら何か
    結構金持っててな。あぶく銭ってワケだ」
日陰「わー、マスターラッキーだったねー!!」


 その頃のラストバタリオン。

ディル「な……何故俺達が……(ぷすぷす)」
永井「知るか……(がくっ)」


 でもってなんとか解放されたbeakerと沙耶香。

沙耶香「これからどうするんですかマスター? もう剣もないですよ?」
beaker「なに、なんとかなるさ。多分」

 ちなみに何とかする、と言いながらbeakerは手元の大金を見ている。
 多分配って逃げるつもりだ。

沙耶香「サマナーの誇りとかそーゆーのはどこへ……?」
beaker「プライドやメンツじゃ腹は膨れませんからねー」
沙耶香「凄くリアリスティックな意見ですね」
beaker「大体剣がなくてもまだ銃がありますし。ふっふっふ、悪魔如き僕のこの
    クリムゾンで焼き滅ぼしてくれる」
沙耶香「……もう錆び付いてるんじゃないですか?」

 ちなみに作者はこの武器が使用されたSSを一つしか見た事がない。
 Lメモでは最強技は決して使われないんだなあ。

beaker「失敬な!! そんなに言うのなら一匹敵を呼んで来なさい、どんな悪魔
    でも絶対確実に消し飛ばしてあげますから!!」
沙耶香「またまた、そんな事言って……」

 言いながら、沙耶香はがちゃっと扉を開けた。
 その背中が硬直する。

沙耶香「いえ、何だか向こうから来ちゃったみたいですが……」
beaker「あ?」

 沙耶香の台詞通り、ぽんと目の前が炸裂して部屋の中に一人の男が現れた。

 電霊 とーるが一体出た!!

とーる「君達、俺のテリトリーで何をやっているんだ?」
beaker「出ましたね絶対仲魔にならない悪魔!! 早速クリムゾンの餌食に……」
沙耶香「ちょっと待って下さいマスター、この人の防御耐性!!」

 DEVIL ANALYZE……

 電霊とーる LV80125
 電撃を吸収。
 破魔・呪殺・魔力・精神無効。
 ガン無効。

 ……ガン無効。

beaker「ぬかったぁぁぁぁぁ!?」
沙耶香「かくなる上は仲魔を!! 仲魔の技で倒して貰いましょう!!」
beaker「そうだな、ボス戦のために飼ってるようなもんだし!!」
沙耶香「何でそう一言多いんです……?」

 サマナーは仲魔を召喚した!!
 女神 セーラー千鶴ちゃんを呼び出した!!

 女神セーラー千鶴ちゃん LV∞
 耐性:全てに強い。
    とにかく強い。
    圧倒的に強い。

千鶴「最強女神千鶴ちゃん参上! スカートのひだひだは23本だゾ☆」
沙耶香「ってそのLVと耐性はチートだぁぁぁぁ!?」
beaker「はははははは、勝てば良いのだ!!」
とーる「くっ、ならばこっちも仲魔を召喚させてもらう!!」
beaker「何だと!?」

 敵サマナーは仲魔を召喚した!!
 邪神 エルクゥユウヤを呼び出した!!

 邪神エルクゥユウヤ LV(判定を機械が嫌がりました)
 耐性:強いと言うより相手にしたくない。

ユウヤ「はぁーい☆ 魔法少女エルクゥユウヤ、ボディコニアンで登場よ!!
    エルクゥユウヤ☆(悩殺ポーズを取りながらステッキぶんぶん)」
沙耶香「ボディコニアンていうかむしろドラッグクィーン!?」

 古いなあ、ボディコニアン。

beaker「く、負けるな千鶴さがぼほぉっ!?」
千鶴「ち・づ・る・『ちゃん』よ?」
beaker「ふ、ふぁい頑張ってください千鶴ちゃん」

 beakerは千鶴ちゃんに殴られて既に瀕死。

千鶴「こぉらそこの変態!! いい加減成仏しないと怒っちゃうぞ!!」
とーる「あんな事言ってるが?」
ユウヤ「そっちこそ何がセーラー服よ、この年増エルクゥユウヤ!!(ぶんぶん)」
千鶴「ああ!?(ぶちっ)」

 女神 セーラー千鶴ちゃん改め……
 鬼女 ブチ切れ千鶴が一体出た!!

沙耶香「き、鬼女!?」
千鶴「誰が年増じゃコラァ!?」

 鬼女ブチ切れ千鶴は特殊技を使った!!
 必殺『滅多刺し』!!

千鶴「オラこの口か!? この口が言ったのかァァァァ!?」
ユウヤ&とーる『ごぼぉぉっ!! げがぁぁぁっ!! どぐふぁぁぁ!?』

 エルクゥユウヤに6252452のダメージ!!
 エルクゥユウヤに6252453のダメージ!!
 エルクゥユウヤに6252451のダメージ!!
 とーるに……

 最後まで見る事なく、beakerと沙耶香は静かにドアを閉めてその場を後にした。
 教訓……まんじゅうこわい。

沙耶香「何故」


 そんなこんなで危機を乗り越えたbeakerと沙耶香は何とか帰途についていた。

beaker「やれやれ、てんで大した事ない冒険でしたね」
沙耶香「あのー。その強気な台詞は一体どこから出て来るんですか?」
beaker「ははは、何なら今からでもザコ悪魔と戦ってもいいですよ!!」
??「その言葉を待っていましたぞ!!」

 beakerの言葉と同時にばっと天井から一人の男が舞い降りてきた。
 手には謎のカメラなど持って居たりする。

??「貴方がたの戦いは今日一日ずっと見せて貰っていました!! さあ、その
   類稀なる戦いの腕をこの私のカメラに収めさせてください!!」
beaker「……何だあんたは」
??「はははは、私の名は!!」

 外道 デコイが一体出た!!

デコイ「さあ、どこからでもかかって……」
beaker「デス・クリムゾン!!」
デコイ「がごほおおおおおっ!?」

 デコイはbeakerの銃撃を食らって吹っ飛んだ。

沙耶香「早!! そして卑怯!?」
beaker「いや、なんとなくとっとと消してしまいたい気がして!!」
デコイ「く……くく、だがこれしきでぇぇぇ!!」

 デコイは再びがばっと起きあがり、頭のアフロを光らせた。

デコイ「食らえ私のカウンター!! デス・クリムゾン!!」
beaker「何?」

 デコイのアフロが一際大きく輝く。
 そして……中からbeakerの物と全く同じ赤色の閃光が撃ち出された!!

beaker「がっはあああああああああああああ!?」
沙耶香「わーーっ、マスターーーッ!?」
デコイ「ははは、これぞ私の能力ッ!!」

 デコイはもんどりうってごろごろと転がったまま動かなくなったbeakerに嘲笑
を浴びせ掛けた。

デコイ「そこのお嬢さん、ちょっと私のデータを検索プリーズ!!」
沙耶香「え、えーっと」

 外道デコイ
 耐性:全て反射

沙耶香「おいおいまたチートかよっ!?」
デコイ「はははは、全て反射するデコイを倒したくばスクロールを持って来いッ!!」
沙耶香「それは『カルドセプト』だーーーっ!! ゲームが違うじゃないですか!!」
デコイ「ちなみにレベルだけは無意味に高いから絶対に逃げられないのだ!!」
beaker「うう……(ぷすぷす)」

 こんがりと焦げているbeakerに向かって、沙耶香はぽかぽかと殴りつけた。

沙耶香「マスターの馬鹿ーーっ!! スクロールは邪魔だって全部売っちゃったじゃ
    ないですかーーーっ!!」
beaker「ううむ、こんな苦境に立たされるとは」
デコイ「くっくっく、それではそろそろ師兄をお呼びして本格的な教育を施すとしま
    しょうかねぇぇ!!」

 デコイは仲間を呼んだ!!
 怪異 TaSが一体出た!!

TaS「HAHAHAHAHAHAHA!! 呼びマシタかブラザーーーッ!?」
沙耶香「『悪霊』でも『怨霊』でもなくていきなり『怪異』!?」
beaker「いや、あれは怪異でしょう。間違いなく」
デコイ「HEY!! この二人を新たなアフロ信者にしましょう!!」
TaS「HAHAHAHAHA、オッケ〜イ!!」

 TaSはふりふりと腰を振りながら、beaker達に手を伸ばした。

沙耶香「いやあああ、もう駄目だぁぁぁ!?」
beaker「むううっ!? 何だ、身体が熱い!?」

 その時beakerの身体が光り輝き、ぼうっとその背後から巨大なアフロを被った
もう一人のbeakerはタマダンスしながら現れた。

影beaker『HAHAHAHAHAHA!! お久しぶりデーース!!』
TaS「YEAAAAAAA!! ブラザー元気してマーーシタカ!?」
影beaker『オーライッ!! MEはとっても元気でサンキュッ!!』

 何か勝手に会話してるし。

beaker「は、これはもしやペルソナトーク!?」
沙耶香「ってデビルサマナーにペルソナが出るかーーーーっ!!!」


 beakerの装備ペルソナ……

1.初代beaker(じじい)
2.九龍時代のbeaker(マフィア)
3.アフロbeaker(タマダンス)

沙耶香「マスター……貴方、そんな人格を内包して……(ずざっ)」
beaker「ち、違う!!」
初代beaker『ふほほほ沙耶香、ワシと一緒に茶を飲もうではないか!?』
九龍beaker『あの……3枚でいいですよ?』
アフロbeaker『チェッキン!! チェッキィィィン!!!』
beaker「てめえらは黙ってろーーーーーーーっ!?」

TaS「HAHAHAHAHA、ケイオス!! レッツエンジョイケイオスーッ!!」
デコイ「ああ、もう何が何やら……」
アフロbeaker『レッツタマダンスーーーーーーッ!!』
beaker「うるせーーーーーーっ!!」

 こうしてダンジョンは今日も更けて行くのであった。

沙耶香「無理矢理なオチ……(汗)」


 ちなみに沙耶香の所持ペルソナ……

1.さるるん(食われちゃった四天王)
2.ピクシーサヤ(ちなみん命)
3.スーパーダイナマイッ凄いよ沙耶香ちゃん!!(とにかく凄い)

佐留斗「って既に俺ペルソナ扱いーーーーーーっ!?」


     『真・アフロ転生 アフロサマナー 〜っていうかそれってアフロじゃん?〜』
                    完

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ひ「メガテンをこれっぽっちも知らない人、ごめん(笑)」
み「冒頭で言ってください、冒頭で!!(汗)」
ひ「いやあ、きっと知らない人はどんなに考えてもネタわかんねーだろうなと
  思いながら作ってたりします。久しぶりの投稿がこんなんか」
み「HPほったらかしですね(苦笑)」
ひ「とゆーわけで速攻で投稿して更新しようと思いますので、今日はここまで!!」
み「早かったですねー(笑)」
ひ「ではでは『オチに詰まったらアフロだな』風見ひなたと!!」
み「『最近オマケが本編という声も(苦笑)』赤十字美加香がお送りしました!!」
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おまけ「今日のハイドさん」

 俺は今一番有名なダークサマナー、ハイドラント!!
 今日も俺を慕う仲魔達と一緒に腑抜けたライト野郎どもをぶっ飛ばすぜ!!

 まずは一人目、妖獣 葛田玖逗夜!! 性格は『狡猾』だ!!
 いつもニョロニョロとヌメってるけどやる時はやる策士だぜ。

葛田「ハアハア……こ、このヌメった!! ヌメった触手を導師に塗り付けたいッ!!」

 俺とした事が、妖獣は妖獣でもこいつぁ淫獣だったぜハハハ。
 誰かバイオソルジャー呼んで来てくれよ頼むから!!  

 続いて二人目、邪龍 ベネディクト!! 性格は『愚鈍』だ!!
 自分では狡猾を気取ってるつもりだけど全然言う事聞きやがらねえ。

ベネ「いつか僕が王座に……僕が王座に……(ブツブツ)」

 もういいてめえなんざ愚鈍で充分だ!!

 さらに三人目、狂神 高橋!! 性格は『狡猾』だ!!
 いつも役立つ発明品を作ってくれるけどそれ以上にワケわかんない発明品も多い
パーティ一の浪費野郎!! しかも時々女子生徒拉致って調教してるぞ!!

高橋「うわははははあああ!! どーした導師私があまりにカッコEのかぁぁぁ!?」

 しかも口調がマッドだ!! どうしてくれようコヤツ!!

 そしてそして四人目、死神 むらさき!! 性格は『獰猛』だ!!
 いつでも誰かを殺害している死神の見本のようなお子様娘!!

むらさき「血!! 血を流そうよみんなーーーっ☆」

 だけど構成員をかっさばくな、調達が大変なんだーーーっ!!

 みんなお待ちかねの五人目、鬼女 川越たける姉!! 性格は『獰猛』だ!!
 パーティ一の料理の達人だけど迂闊な事を言うと呪い殺されるぞ!!
 グレイシー呪術にみんな要注意だ!!

たける「って誰が鬼女だよーーーっ!?(ムドオン!!)」

 うぎゃああああああああああ!?

 そ…そして密かにファンの多い六人目、造魔 電芹!! 性格は『虚無』だ!!
 たける姉を慕い電柱を振り回す、忍者を師に持つ謎の機械生命体!!
 よく考えたらその時点で性格虚無ってのはおかしくないか!?

電芹「あ、私たける様と誠治様以外の方に使える気はございませんので」

 じゃあなんでここにいるんだよお前は!?

 おまけに影の支配者とのデマも飛んでる七人目、鬼女 弥生さん!! 性格『冷静』!!
 まったく困ったもんだぜ、誰だよこの人が黒幕だなんて言った奴は!!
 リーダーにして絶対支配者は俺!! この俺だけなんだからさあ!!

弥生「……知らぬは亭主ばかりなり(くすっ)」

 弥生さん、今の『くすっ』は!?
 『くすっ』は何スか弥生さぁぁぁぁーーーーーーん!?

 さらにさらに我等十三使徒の本尊たる八人目、魔王 風上日陰!! 性格『狡猾』!!
 明るく可愛い女の子だけどおやつを切らすと怒って破壊を撒き散らす気紛れ破壊神!!
 しかも強度のブラコンなので取り扱いには充分御注意下さい!!

日陰「マスター……聞こえてるゾ☆」

 あ、ちょっと待て今のは口が滑っ………!!
 あ、あ、あああああーーーーーーーーーーーーーーっ!?(ちゅどぉぉぉん!!!)

 ほっ、他にも神海とか皇華とか蛇の尾とか蛇の右眼とか楽しい仲魔達が一杯だ!!
 詳しくは言わないけど、みんな負けず劣らず愉快な連中ばっかりだぜ!!
 こんな仲魔達に囲まれて、俺ってば超ラッキー!!
 ラッキ……ラッ……。


ハイド「綾香……膝枕させてくれようッ……(ぐすぐす)」
綾香「……悠、してあげれば?」
悠「ええっ、俺がぁっ!?」

                 今日も平和でした。
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相変わらずハイドさん集中攻撃態勢(笑)
ではではーー!!