Lメモ・こんばっとびーかー外伝「風見家の食卓・暴動編」 投稿者:水野響


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 りーず様へ。
 これは収録しなくて結構です(ぺこ)
 というか、独立国家……(笑)

 今年中にあげるのがむりそーだし、とりあえずあげとくことに大決定(笑)

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    こんばっとびーかー第八話本編より。


    風見家のシーン1





「うまいな、うん。これならいい嫁さんになれるぞ」
「し、師匠っ!  なんで僕がこんなミサイル娘と結婚しなくちゃいけないんですかっ!」
 西山がぼそっと呟いた台詞に、風見は真赤になって反論する。

「をや? 俺は誰も『お前の嫁』とはいってないぞ?」
「〜〜〜っ!?」
「もぅ……」
 にやにやと楽しそうに言う西山に、絶句する風見と美加香だった。

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 分岐一『風見家の食卓・暴動編』

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「ひなたさん〜〜まっかーまっかー頬まっか〜〜」
「誰が猿の尻かっ!」
 げしっ。
「ふえええ〜〜」

 無意味な突っ込みで八つ当たりされる響。
 オーバースローから放つ回し蹴りは、普段の威力の当人比で3.14倍。
 まさに円周率。

「いやー。やっぱり烏賊徳利で飲むカフェオレは微妙にブレンドマッチング」
「……烏賊徳利なんて家にありましたっけ?」
「もちろん、まい徳利に決まってるじゃないですか」
「…………」

 妙な食べ方でそれなりに楽しんでいるらしい結城に突っ込んだ美加香はなんとなく不
条理を感じつつ、それ以上突っ込むのはやめた。
 だって、ほら。まだ、みんなと一緒の世界に居たいし。


「しかしほんとに上手くなったよね」
 ゆきがから揚げに手を伸ばしながら呟く。
「うむっ! 食えるのならいくらでもいただくぞっ! ただ飯ならば尚更よしっ!」
 怒涛のごとくテーブルの上の食べ物を消していく秋山。
「手前っ! ちったぁ遠慮しろっ!」
 そんな秋山を怒鳴りつつ、やはり対抗するかの勢いで平らげていくジン。





「まあ……一応名目上はエルクゥ同盟の忘年会ですし構わないんですけど」
 そんな光景を見て、額に手を当てて呟く風見。




「あ、beaker。ソースとって」
「……別にいいですけど、なんで餃子にソースなんですか?」
「うーん、砂ネズミの丸焼きってないのかな……? 結構おいしいのに」
 踊る箸の秘儀を使いながら食べるbeakerと妙な食い合わせな好恵。
 沙留斗はちょっぴりゲテモノにあこがれる年頃。

「ほらほら、もっと食べちゃいなさいっ! 食いだめよ! 冬眠前のリスのごとくっ!」
「わかってるよ、ねーちゃんっ!」
 悪鬼羅刹のごとき表情で食料をその胃に納めていく雛山兄弟。
「白米よっ! ああ、豊作でもないのにこんなに食べられるなんてっ!」
 と、雛山母。
 ここだけなぜか大恐慌時代。



「第二購買部連中やら……」



「ニンジンにはカロチンやらベータカロチンやらカテキンやらエテキチやらがはいって
いてな……」
「なんで猿まで入っとんねんっ! ああ! アンタ酒飲んでるやろっ!」
 必殺メイルハリセンストリームで完全に出来上がってる菅生の身体を壁のオブジェと
化している智子。

「やっぱり男ならメチルアルコール!」
「FENNEK先輩……別に止めませんけど、ふつーの人間が飲んだら失明しますんで、僕に
薦めるのはよしてください」
 一斗缶から直接ラッパ飲みしているFENNEK、まさにハイオク全開。
 主に無意味なベクトルに。
 飲まされそうになる危険物をかわしながら、じと目ビームでなんとか退けている八希。



「工作部連中やら……」



「ほらほら、セリオも。まぁ、飲みねぇ。ぱっと飲みねぇ」
「――複雑デス。回路が微妙に熱持ってます」
 長瀬主任の酌で飲んでいるセリオはほんのり頬を赤らめていた。
 メイドロボにも酒は聞くのだろうか?
 回路にはダメージを与えているようだが。

「あのー、主任。僕ら一応未成年じゃ?」
「はっはっは、無礼講って言葉を知らんのかね? キミィ」
 とーるの冷たい視線を浴びつつも、鉄壁の面の皮ですべて防ぐ長瀬。

「無礼講……ですかっ!!!!」
 がきっ。
「なんのっ!?」
 とーるの分身するかのような手刀を見事に手持ちの徳利で防ぐ長瀬主任。
 長瀬の徳利は分身というより、アル中の震えっぽい。

「す、酔券!?」
「ふっふっふ、酔えば酔うほど気持ち悪く……おぇ」
「ただの酔い過ぎかぁっ!」
 しかし何故か全てかわされるとーるの拳。
 おそるべし、酔いどれ親父。

「うーうー……た、ただの綺麗な水なんですぅ……」
 ちなみにマルチはすでに潰れている。
 どことなく、たれマルチ。



「で、来栖川エレクトロニクス……ふぅ……」
 風見はため息をついた。
 人数もすさまじいが、よくこれだけの人数が入れる部屋があったなーという驚きのほ
うが強かったりする。





   うちの家  住んでいるのに  謎多し

                             風見ひなた



   調理量   考えないから   師匠です

                         返歌  ルーティ





「あんたは調理場に入るなっていつも言ってんでしょ!!!」
「まぁ! お姉様に対してその口の利き方っ! 違う! あなたなんて梓じゃないわ!
さては妖怪生霊大和撫子七変化ねっ! ……梓。貴方を、殺します」

 吼える梓の言葉を独自の論理を展開しつつ解明した千鶴は鬼の力解放。
 辺りの畳がやや沈む。

「…………(もきゅもきゅ)」
 楓は無言で食事中。
 まさにごーいんぐまいうぇい。


「誰が妖怪生霊大和撫子七変化よっ! そもそもどっから出て来たっ!?
 ふ……ふふふ……そーよね、今日こそ白黒はっきりさせたげましょーかにっ!?」
「ああああああ、お姉ちゃん達! 人の家で殺愛はやめようよぅ。せめて自宅でって自宅
でもまずいけどええとええともう知らないもんっ!」

 梓も変身し、畳の深度はさらに下がっていく。
 おたおたした初音は自棄になって楓の横にどすんと座り、目の前の佃煮を食べた。

「…………(もきゅもきゅ)」
 我関せずな楓、やっぱり食事中。


「まあまあ、千鶴さん落ち着いて。ほら! なんと飴玉あげちゃうぞっ! をを、しかも
ハッカ味っ! すーすーするその食感はまさにパラダイスっ!!!」
「梓っ! その魂の拳! まいぼでーに、かむひあっ!」

 ジンと秋山はそんな二人を見て、止めてるんだか油を注いでるのか分からない行動に
出ている。
 秋山は確実に後者を選び、自分に返ってくることを望んでいるようだが。
 ちなみにジンはさっきFENNEKと意気投合して一気飲み大会を開いた際、メチルアルコ
ールだったことが見事に動力炉にジャストミートしていたらしい。
 一斗缶の空きは今は智子による突っ込みの道具として再利用されているから、リサイ
クルにはお気遣いなく。


「うらぁっ! 真空かまい太刀っ!」
「ああああああああ、初音ちゃんもキノコ食べないで暴れないで寝癖カッターから真空
刃飛ばさないで!」

 初音はいつの間にやら反転していて、マニアックな技を使っていた。
 必死で止めるゆきの姿は微妙に涙を誘う光景だ。
 やはりさっき食べた佃煮はハンテンダケだったらしい。
 お約束ってこーゆーものだ。



「楓、おいしいかい?」
「…………はい(もきゅもきゅもきゅ)」
「あ、これもおいしいよ」
「…………ありがとうございます(もきゅめそもきゅ)」
「いくらでも食べていいからね(……めそ?)」

 優しげに話し掛ける西山だが、楓は食事の手を休めずに食べ続けている。
 なにか妙な音がしたかもしれないが、それは気にしてはいけないらしい。
 自然の法則と似たようなものっぽいもので、それを聞くときっと大宇宙の意志が発動
するのだろう。


「で、楓。さっき聞こえたんだけど……めそっていっ――」






































「楓、おいしいかい? …………ん?」
 やっぱり。
「……ぽっ」




「当然、柏木四姉妹とがいればこーなるんですよねー」
 もはや傍観の極致へと達した美加香がのほほんと呟いた。
 辺りは悪鬼の大フォーバー。
 勇次郎もびっくりな惨状だった。


「いや……ま、想像は出来たっていうか決定事項っぽかったんですし……」
 とりあえず目の前の現状は放棄したらしい。
「まー、ひなたさんも諦めて飲みましょーよー」

「『も』……? って、お前まげぷぅ!?」
「ふふふー、ほーらおいしいおいしい」
 徳利の口in風見の口。
 これも一種のマウスツーマウス。
 この状態では拒否権もなく、酒は直通で胃に送られる。

 結果、
「みーかーーかーーーーっ!!!!」
 足にきた。


「けたけたけたけた」
 指差して笑う美加香。
 それを見てがっくりと肩を落とす風見。
 理想のカップルに見えないこともないこともない。


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「あ、ひなたさーん。こーんびーふ始まりますよー」
 そんな微笑ましい様子を遠くから他人のふりをしてみていたルーティが呼びに来た。
「こーんびーふ?」
 疑わしそうに眉を寄せる風見。
 足は全然復帰していないのでうつぶせだ。

「ええ、コンバットビーカー。略してこんびー。愛称はこんびーふです」
 にこやかに言うルーティに風見は聞く。
「……ちまたではそう言われてるのか?」
「さっきわたしが決めました」
 さらりと言い切りやがった。


 ルーティって、ひょっとしたら三姉妹のうちで最強になるかもしれないな。
 いやな意味で。
 そんな不吉っぽい予感がテロップのように頭の下を流れた。


 コンバットビーカーのOP映像と共に。



                                 番外1・了


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