「葵ちゃん!」 特殊警棒にわずかに「触れた」だけのはずだった。だが、このダメージは 何だろう? 触れた瞬間、電流が全身を駆け巡ったような気がして…… あ あ、よっしー先輩の呼びかけが遠くに聞こえる。 「まだ立ってるのか? しぶとい奴だ」 そんな声とともに振り下ろされる攻撃が、ひどくスローモーションに見え た。すんでで回避し、続く追撃も受け流して反撃の右回し蹴りの一閃を放つ。 気絶寸前と高を括っていた風紀委員には到底防ぐ事などできない−−−いや、 例え警戒していたとしても防ぐ事など叶わなかっただろう蹴撃が、風紀委員 の即頭部を襲った。もんどりうって倒れた風紀委員は、地面と抱き合うまで には完全に気を失っている。 「この女!」 逆上した風紀委員の攻撃が、動きの鈍った葵に次々放たれた。一撃、二撃。 まだ倒れない。 (まだ、ここで倒れる訳には…………私を評価し、励ましてくれた人たちの 期待に応えるためにも) 警棒が振り下ろされるたび、高圧電流が体の各所を痛めつける。だんだん 体の感覚が無くなっていき、反撃などおぼつかない。 さらに三回ほど警棒が振り下ろされたところで、葵の意識は闇に沈み…… ……そしてグランドに倒れ伏した。 葵の動きを止めた一撃は、本当に「触れた」というのが正しい表現だった。しか も、それまで一撃も彼女には加えられていない。 「そうか、新装備というのは、スタンバトンですか…………!!」 葵に駆け寄ろうにも、目の前の風紀委員達がそれを許してはくれない。デ ィアルトは突き出され振り下ろされるスタンバトンをなんとか捌きながら、 視線のみを葵に送る。 葵は本部から出てきた保健委員によって、担架に乗せられるところだった。 完全に失神しているらしく、身動き一つしない。また、少しでもそちらに気 をとられようものなら即座にスタンバトンが飛んで来る。やむなく、ディア ルトは意識を目の前に集中させた。 夢幻来夢の方も同様だった。 「なんや、けったいなもん使いよって!」 スタンバトンであれば、攻撃をさばくにも警棒自体に触れるわけにはいか ない。来夢も今までよりもより注意深く、真剣に対応する。 「女みたいな面しやがって、いつもいつも生意気なんだよ、この一年が!」 「誰が女や!!」 「貴様に決まってるだろうがよ!!」 罵声とともに殴り掛かってくる名も無き風紀委員。それを躱せば、今度は 別の方向から他の風紀委員が襲い掛かってくる。その連携は完璧だ。まるで、 一つの意志に統一されているかのように。反撃の機会をなかなか掴めずに、 そしてわずかな反撃のチャンスも風紀委員の連携の前に潰されて、じりじり と後退を余儀なくされる。 「なんで合図もなんもなしに、こんな連携取れよんねん!!」 アイコンタクトさえないやんか、と来夢は歯ぎしりした。こんな雑魚にな んで自分が苦戦しているのか。ぶぅん、と高電圧をまとったスタンバトンが 頭部を掠め、放電が彼の頭部に鈍い痛みを与える。 その時、すぐ近くまでディアルトが近づいてきているのが視界の隅に入っ た。ぴんと閃くものがあって、来夢は彼に呼びかける。 「おいっ、ディアルト!」 「えっ?」 思い切り踏み込んで突き掛かってきた風紀委員の足を払い、ディアルトに 向かって突き飛ばす。ディアルトの方は一瞬驚きの表情を浮かべたが、すぐ に心得てその風紀委員の腹部に強烈な膝蹴りを叩き込んで昏倒させた。もち ろん、その時正面の風紀委員の介入を妨げる位置に回り込む事を忘れない。 「まったく、いきなりですからびっくりしましたよ」 「細かい事気にすんなや、とりあえずてきぱき片づけていくで」 さっさとディアルトに背中を預ける来夢の態度に、彼は苦笑を禁じ得ない。 ともかくも、風紀委員会側が優勢ながら、早くも格闘部側の反撃が始まろう としていた。 「部隊同士、個人同士の連携は良いな。素晴らしいといっても過言じゃない」 「しかし、やはり地力が違いすぎる。善戦は出来ても、そこまでだね」 セリスと岩下が客観的な評論を交わす。どういう手段を持って意思伝達を 行っているのかは不明だったが、号令も何も無いのに風紀委員会(生徒指導 部)は素晴らしい戦術機動を見せていた。 だが、一般生徒に出来るのは所詮そこまでという事か。最初の優勢はすで に互角へ転じ、間もなく劣勢を経て壊滅へと転げ落ちるだろう。戦闘慣れし た二人の目には、状況の推移がはっきりとわかっていた。 「そう言えば、新装備って、本当は何なんだ? あのスタンバトンは、それ に注意を向けないための見せ玉なんだろう?」 セリスの言葉に広瀬が驚いたような表情をした。その表情を見て、セリス は自分の推論が正しい事を確信する。前方で展開される戦況を眺め、自分の 言葉を検証しながら口に出していく。 「今まで何度か、風紀委員会が集団戦の訓練しているところを見た事がある けど……少なくとも、夏休み前まではアイコンタクトで行動できるような技 量までには達していなかったしね」 「ごく短期間の訓練で、いきなりここまで集団戦闘能力が向上するという事 は、どう考えても不自然。可能性として一番高いのが、新装備関連という事 か」 セリスの言葉に岩下が頷いた。二人の様子を見て、広瀬が諦めたように溜 息を吐いて見せる。そして苦笑を浮かべ、お手上げというように両手を挙げ て降参の意を示した。 「さすがはジャッジのトップね。隠し事は出来ないわ。見抜いたとおり、ス タンバトンにせよ新型の防楯にせよ、相手…………そしてジャッジの目を引 くための見せ玉に過ぎないわ。本命は、ヘッドギアに隠れて見えにくいだろ うけど、あの鉢がね見たいな頭部の防具よ」 「ふうん、それで、小型の通信機か何かなのか?」 セリスの質問に対し、広瀬はゆっくりと首を縦に振った。そして、彼らが 付けているのと同じそれを、岩下とセリスの二人に手渡す。 「そこのつまみをいじって…………そう、チャンネルは、80がいいかな? それにあわせて」 「これでいいのか?」 「ええ、それから普通の鉢がねみたいに頭に巻いて、それで装備完了」 「これだけなのか?」 「マイクは? いや、そもそも彼らは口を動かしているように見えないが」 不信そうな岩下とセリスに、広瀬は悪戯っぽい笑みを浮かべた。 「念じるだけで良いのよ」 『はぁ?』 ジャッジの二人が訳が分からない、といった表情をした。 (どういう意味だ? 念じるだけで良いって……) 「さぁ? 僕にもわからない。広瀬くん、詳しく説明してくれないか?」 あれ? と岩下は違和感を感じた。自分は今の疑念を口にしただろうか? 広瀬を見ると、悪戯っぽい笑みを浮かべたままこちらを見ている。もしや。 (セリス、聞こえるか?) 「聞こえるか、って………この距離なんだから、当然だろう? どうかした のか、信?」 やはりか。口にせず、脳裏だけでの呼びかけにセリスが反応したのを見て 岩下は納得した。 「今、私は何も言っていない。言葉にせず、心に言葉を浮かべただけだよ」 「えっ? …………あ、なるほど。そういうことか」 これなら言葉も動作もアイコンタクトさえも必要ないだろう。すべて脳に 思い描くだけで伝わるのだ。セリスが納得したように頷いた。 「ついでに言うと、整然とした言葉にする必要も無い。漠然とした概念だけ で、相手には大方の意思が伝わるようになっている」 「柳川先生…………」 三人の背後に、何時の間にか柳川裕也が立っていた。そのさらに後方に、 ずたぼろになったとーるや美加香、貞本と一般風紀委員多数がよろよろと突 っ立っていたりするのだが、それは辛うじて視界の外。気配すら感じさせな いとは、と三人は内心舌を巻く。やはり、色々な意味でこの男は危険だ。 そんな三人の様子を気にした風も無く、柳川は悠然と言葉を続ける。その 様子がやや自慢げに見えるのは、多分気のせいではないだろう。 「人、いや、生物の思考は結局のところ、脳内の電気信号の集合体にすぎん。 であれば、それを機械による演算で演出するのも可能な訳だ。ニューロコン ピューターが代表的だな」 でなければ、マルチや他のメイドロボ達が心を持つ事も不可能だろう、と 柳川は笑う。一瞬カッとなりかけたセリスを岩下が制し、柳川の言葉を促し た。 「当然その逆に、人間の生体脳の電気信号を機械に移す事も可能だ。ジンを 含めたサイボーグが自分の内蔵装備を駆使できるのも、生体脳からでる意思 という名の電気信号を機械化部分で受信し、機械語に翻訳しているからに他 ならん」 「あの鉢がねは脳から発信される微弱な電気信号をキャッチし、それを電波 の形で他者に転送し、かつ受信するための装置なんです。そうする事で、電 波が届くほんのわずかなタイムラグを除いてはほぼ同時に、全員が同じ情報 を共有出来るんですよ」 何時の間にかやってきた菅生誠治が言葉を受け継ぐ。なんとなくかなりで っかい無理があるようだが、作者が文系という事でそこら辺は許しておいて いただきたい。 「ええ加減やな…………」 委員長の視線が冷たい。だから、許してくれというに。 「サイズをもっと巨大にすれば、もっと楽に開発できたんだがな。風紀委員 会からの要請であのサイズにまとめるのは、かなり苦労したぞ」 「こちらだって、あのサイズで量産すると聞いたときは驚きましたよ」 以下、作者にも(は)理解できない技術的な話題に進展。 そんな二人には構わず、ディルクセンはにやついた笑みを彼らに向けた。 「やはり、あっさり感づかれたようだな。まぁ、当然といえば当然か。少し 頭のまわる奴なら誰でも気づく事だ」 視線を岩下とセリスに向けて固定する。相変わらずの、敵意の篭もった視 線。その中に、わずかな優越感が滲んでいるように見えた。狂的な笑みを口 許に浮かべ、倣岸不遜な口調を崩さない。 「今はまだ、我々の力は微弱だ。だが、それも束の間の事にすぎん。我々は 強大になる、すぐにお前らジャッジは不要になる事だろう。一般生徒の支持 は我らにこそある…………忘れない事だ」 それだけ言って、彼は三人に背中を向けた。取り巻きの生徒指導部員達も 同様に薄く笑って背中を向ける。その背中に、岩下が怒気をはらんだ問いを 放った。 「ディルクセン君、君は何を求める? 校内に不和の種をまいて、何を望む んだ?」 その問いに鬱陶しげに振り返り、それから露骨な嘲笑を顔に浮かべ、ディ ルクセンは短く答える。 「絶対の秩序と安定。それだけだ」 「力によってもたらされる絶対の秩序は、かならず後で大破壊をもたらす。 ダムと同じだ。川の流れを食い止め続ければ、最後には水圧に耐え切れずに ダム自体が崩壊する。それがわからないほど、愚かじゃないだろう」 これはセリスの言葉。忌々しげに舌打ちし、ディルクセンはかぶりを振っ た。広瀬君から聞いたとおり、まさに狂信者の瞳だな。岩下もまた、内心舌 打ちせざるをえない。 「違うな。我々は流れを塞き止めるのではない。今の無秩序な流れに秩序を 与えようというだけだ。お前達は各勢力のバランスを取る事で大破壊を防い でいるつもりかもしれんが、それだけでは秩序はもたらされない。圧倒的な 力が一つ頂点に君臨してこそ、安定はもたらされるのだ!」 これ以上は議論は無用、とばかりにディルクセンは足音も荒く立ち去った。 その剣幕に呼び止めても無駄と察し、三人は黙って見送る。後には、暗澹た る雰囲気のみが残された。 「な、なんだこいつは!?」 「くっ、このぉっ!!」 狼狽した叫びとともに、風紀委員達が同時にスタンバトンでの攻撃を繰り 出す。そのうち三つまでは躱したが、最後の一撃が確かにティーの体を捉え た。 「…………痛いじゃないですか」 「なっ……………げうっ!?」 しかし、ティーは一瞬びくりと体を震わしたものの、すぐに何事も無かっ たかのように掌底を風紀委員の一人に放った。顎にもろにもらってその風紀 委員はあっさりと失神する。二度ならず三度までもスタンバトンの直撃に屈 しなかったティーの姿に、風紀委員側の狼狽はさらに大きなものになった。 「馬鹿な、効いてないだとぉっ!!」 「こっ、こいつ、化け物かっ!?」 「まったく、誰が化け物ですか?」 「がっ!!」 さらに風紀委員達が混乱から回復する前にもう一人を沈め、ティーは二本 のスタンバトンを回収した。柄の部分のスイッチを切ってから、昌斗とYO SSYに投げて寄越す。 「はい、昌斗くん、YOSSYくん」 「ありがとう」 「さんきゅー、ティーさん。しかし、打たれづよいねぇ」 さすがは大陸で苦行を積んだ男というべきか、スタンバトンの強烈な電撃 を食らっても揺らぎもしない(様に見える)ティーに動揺し、風紀委員側は 慌てて距離をとって態勢を立て直そうとする。だが、そこに間髪入れずYO SSYと昌斗がスタンバトンを奮って一気に突入した。 「相手の武器を奪って使う、ってのは反則じゃないかったね!」 「葵ちゃんの仇はとらせてもらうぞ!!」 勇躍して、超機動力をもってYOSSYが敵陣に先に切り込み、混乱した ところをティー、昌斗やディアルト、来夢らが後から雪崩れ込んでいく。風 紀委員側も驚くほど早く混乱から立ち直り、再び格闘部側を分断・包囲しよ うと試みた。 「って、しまったぁぁぁぁぁぁぁ!?」 そんな訳で、突出したYOSSY、あっさり後続集団から切り離されてし まったりする。 しかし、そこはもともと格闘技より剣技に長けたYOSSY、スタンバト ンを振るい、圧倒的なスピードを武器に奮戦する。常人の目に見えないほど のスピードで繰り出されるスタンバトンは、とてもではないがコンビネーシ ョンだけでは対応できるものではない。しかし。 「くそっ、直撃してるのに、なんで倒れないんだ!?」 「ふふん、考えが甘いんだよぉっ!」 右肩にスタンバトンの直撃を食らっても、ほとんど痛痒とも感じず風紀委 員は立ち向かってきた。何故だ? 「ボディアーマーかなんかを着てるのか?」 あるいは、制服に絶縁処置を施しているのか。スタンバトンが奪われると いう事態は想定済みと言う訳だ。しかし、それなら体が露出している部分を 狙えばいい。 風紀委員側の反撃をかわしつつ瞬時にそう判断すると、YOSSYは狙い やすい部位で唯一露出している頚部を狙って攻撃を繰り出した。 だが、それは風紀委員も十分予想している。顔の前にプラスティック製の 防楯をかざし、頚部への攻撃を阻むと、ひといきにYOSSYを押し倒そう とタックルをしかける。それに足払いを掛けて蹴倒し、続いて突き掛かって くる後続の風紀委員の攻撃を躱して、彼はやむなくいったん離れて間合いを 取った。 苦戦を続けているのはYOSSYだけではない。彼が後続から分断された 後、後続もそこから次々分断されはじめていた。 昌斗は数人の風紀委員と対峙していた。その中央の風紀委員の腕章には、 金モールで縁取られたいかにも上級指揮官といった感じの意匠が凝らされて いる。剣道の有段者程度の実力なのだろう、それくらいは構えから見て取れ た。 だが、例え『運命』を手にしていない今でも、昌斗にとって恐れる程の敵 ではない。せいぜい正面から打ち合って数合合わせられるか合わせられない か、その程度の腕前と見えた。 その事を自覚しているのか、その風紀委員はすっと身を引いた。そのまま、 昌斗の相手を他の風紀委員に任せ、自分は後方へと下がろうとする。 「あっ、逃すか!!」 ここで『運命』がいれば、誘われていると警告したかもしれない。相手が SS使いなら、警戒してこの程度の挑発には引っかからなかったかもしれな い。だが、敵の弱さと味方の苦戦が一瞬判断を誤らせた。下がるそぶりを見 せた指揮官を追い、一気に間合いを詰める。 「掛かったね!」 指揮官がにっこりと笑い、同時に昌斗の背後を風紀委員が遮断した。さら に指揮官自身が立ち向かってくるに及んで、昌斗は謀られた事を悟った。振 り返れば、他の面々には時間稼ぎ程度の人数しか割かれておらず、そのほと んどが昌斗の包囲に向けられている。 だが、すでに風紀委員にも数の余裕はないはず。貴重な手駒をむざむざ捨 て駒に使うような真似をしてまで昌斗一人を討とうとして、何の意味がある のか。 当然の疑問を抱える昌斗に気づいたように、指揮官がにこりと笑みを浮か べて理由を告げた。 「もともと勝てなくてもいいんだよ。どうせ訓練だしね。兄さんが出来れば 格闘部に勝ってジャッジに生徒指導部の実力を見せ付けたいと思ってる事く らい、僕にも分かってるけど。一回目の模擬戦で無理するのも馬鹿らしいし。 とりあえず、今回は包囲分断戦術の基本を実践するってことで」 「兄さん?」 「おしゃべりは、ここでお仕舞い」 その言葉を合図に、周囲を取り囲んだ風紀委員達がコンマ一秒の後れも無 く、一斉に襲い掛かってきた。いかに剣技に優れた昌斗とは言え、前後左右 を敵に囲まれた状態でそれを捌ききる事は出来ない。それでも三度の攻撃を 捌き、二人までを打ち倒したところで指揮官の振るったスタンバトンが昌斗 の左肩を捉えた。 「ぐうっ!」 ティーの一件で懲りたのか、一瞬硬直したところにさらに数撃が止めとば かりに加えられ、昌斗の意識は急速に闇に落ちていく。 (ひづきが見ていたら、何言われるか分からないな…………) そんなことを思いつつ。狭まっていく視界の中で…………無防備に突っ立 っている指揮官の姿を捉えた。 (…………いや、まだだ!) ともすれば途切れそうになる意識を繋ぎ止め、地に伏した姿勢から一撃を 指揮官の脚部で唯一露出したくるぶしに送り込んだ。力の入らない状態から 放たれた、どうという事も無い一撃。しかし、それがスタンバトンであれば 当たったという事実のみが重要になる。 ぎゃあっ、という悲鳴を上げて、指揮官がだらしなく地面に倒れ伏す。慌 てた風紀委員達がさらに数回スタンバトンで昌斗を殴り付けたが、後の祭り というものだ。 (とりあえず、謀られた借りは返したな…………) そして、今度こそ昌斗の意識は闇に落ちた。