「たまには、千鶴校長の気まぐれにも感謝せなあかんな」 アズエルの屋上で一人そんな呟きを漏らしつつ、ディルクセンは悦にいった 表情で透明な液体がなみなみと満たされた杯を呷った。 「校長が『校庭の桜が見ごろだからお花見休日にしましょう☆』とか言い出さ へんと、真昼間から桜を肴に酒なんぞ呑めへんからなぁ」 空は、文字通り雲一つない快晴。包み込むような陽射しが心地よい。 四月に入ってからも、まだ時折思い出したかのように寒さがゆり戻す時もあ ったが、今日は風も心地よい暖かさだ。普段授業中の居眠りなどには口うるさ い彼だが、こんな春の陽光の下でぼーっとしていると、春の間は居眠りぐらい 見逃してやろうか、とすら思えてくる。 「しかし…………ええ桜や。樹齢何百年の古木、って感じやなぁ。枝振りもえ えし、誰か剪定しとるんを見た気はせえへんねんけどなぁ」 手酌で杯を再び液体―――もちろん酒だ―――を注ぎ、ディルクセンは感に 堪えないという表情でうめいた。 校庭や中庭に自生する桜の幾本かは、桜にしては驚くほどの巨木だった。最 大のものなど四階建ての校舎に匹敵するほどの大きさを持つ。そのいずれもが 枝いっぱいに美しい花を咲かせ、春の訪れを誇示している。 「んー、日本人で良かった思う一時やなぁ。大和魂の現れやよ、これは」 酒が入っているせいか、はたまた一人でいるせいか、ディルクセンの口調が 普段の堅い断定調のそれから、素の関西弁に戻っている。 すっかり上機嫌で酒を呷りながら、校庭に一列に並ぶ桜を順に眺めていった 彼の表情が不意に曇ったのは、その視線が桜の花からその下へと移動した時だ った。 「……はぁ…………あいつら」 ため息をつき、傍らに投げ捨てたカバンからごそごそとなにかの瓶を取り出 す。 テキーラ。南米、特にメキシコにおいて愛飲されるきつい酒だ。アルコール 度数80を超え、焼けるような喉越しが自慢のラテン民族の魂溢れる蒸留酒。 「解散するときにアレほど注意したやろが……」 瓶の口を開け、そこにハンカチを詰め込んだ。 「風紀委員に見つかったらひと騒ぎになることわかっとるやろうに……」 ハンカチに続いてポケットからライターを取り出し、おもむろにハンカチに 火を点ける。 そして思いきり振りかぶり、 「学生がっ、校庭で堂々と酒呑んどんなやボケがぁっ!!」 自分の事はすっかり棚に上げた叫びを上げて、狙いもつけず思いっきり投げ つけた。 真下で乱痴気騒ぎを繰り広げる大集団めがけて。 その大集団。さらにその中心部、隣り合う桜が重なり合うように枝を広げた ところ。 「ふふ、なんだか凄い人数になっちゃいましたね」 その中心のさらに中心に広げられたシートに座り、藍原瑞穂は周囲で繰り広 げられる大騒動を見まわしておかしそうに微笑んだ。 「ああ、そうだね。皆、なんであれ騒ぎが好きな連中だから……と、ありがと う、瑞穂君」 瑞穂の傍らに座る岩下信が、彼女から受け取ったコップの中身はウーロン茶 だ。彼の顔色は周囲のあからさまに酒が入った連中と違って、まったく普段と 変わるところがない。 かと言って彼に酒が回っていないはずもなく、岩下の周囲にはすでに一升瓶 が数本空になって転がっている。もちろん彼一人で飲んだわけではないが、無 理に飲まされた挙句シートに大の字になって寝ている冬月俊範や、それを介抱 している綾波優喜、やっぱり酔いつぶれている桂木美和子と吉田由紀と言った 面々よりはよほど酒量が多いはずだが、それを微塵も感じさせない(ちなみに SOSは、飲まされそうになったとたんに時間を止めて逃げた) 「まぁ、信はオロチだしね。酒が強くても不思議じゃない」 二人の背後からセリスが顔を出した。その膝ではマルチがまどろんでいる。 携帯用の小型コンデンサーから電力供給を受けているのだ。 「それって、オロチと言うよりうわばみじゃないんですか?」 「親戚みたいなものだよ、同じ蛇科なんだし」 「ちょっとどころじゃない異論があるが……まぁ、いいか」 瑞穂の問いにしれっと答えるセリスに不満の視線を向けたのも一瞬の事。岩 下はウーロン茶を一気に飲み干した。そして空になったコップに、手酌で今度 は酒を満たそうとする。 「あ、信さん……私が注ぎますから」 その手から酒瓶を受けとって、瑞穂はまず岩下、続いてセリスの杯に酒を注 いだ。 「けど……ちょっと増え過ぎてしまったね。これはもう手の打ちようがないよ」 左手にコップを持ち、右手でマルチの髪を撫でながら、セリスが周囲を見渡 して呟いた。 周囲ではいつもの事と言ってしまえばいつもの事だが、酒が回った事でなお の事大きな騒ぎが巻き起こっている。その喧騒をものともせず営業を続けるX Y−MENや第二購買部の屋台、 「最初に呼んだのはジャッジのメンバーだけだったはずなんだけど。その時は アルコールの類も厳禁だったし……」 まぁ、想像はつくけど。セリスは内心苦笑を浮かべた。 まず、瑞穂が新城沙織と月島瑠璃子、本田香奈子に声を掛けた。暗躍生徒会 のメンバーや沙織、祐介らがいるのはそんな理由だろう。マルチがセリオを呼 んだ事で工作部の面々が集まってきたのだろうし…… ああ、工作部を呼んだのは美加香かもしれないな。そうじゃなくても、なに か他人が楽しそうな事をやっていたらみんな首を突っ込んでくる連中だし。他 の面々に至っては、どこから話を聞きつけてきたのやら。 そんな事はどうでも良いことかな。皆楽しんでいるならそれで良いじゃない か。このくらいの騒ぎはいつもの事なんだから。 「今日くらい、全部忘れて構わないんじゃないかな?」 セリスの胸中を見ぬいたかのように、岩下が笑った。セリスもまたそれに応 じ、笑みを浮かべて頷いた。 「そうだね、信。あ、藍原さん、徳利を貸してくれないかな」 「はい、どうぞ」 「ありがとう……信、酌をするよ」 「ああ、済まないね……っとと、そのくらいで」 セリスが岩下の酒盃に酒を満たすと、今度は岩下が徳利を受けとってセリス のそれへと注ぐ。 そのまま酒盃を交し合う盟友二人、そしてセリスの膝の上でまどろむマルチ の幸せそうな寝顔を見て、瑞穂は再び穏やかな笑みを浮かべた。 そして小さく小声で控えめな願いを口にする。 どうか、今日一日は、この穏やかな時間が続いてくれますように、と。 ハイドラントと悠朔の二人が目を光らせていたにもかかわらず、綾香が何時 酒盃を手にする機会を得たのかはわからない。 少なくとも綾香回りでうろちょろしていた連中はほぼ行動を監視していたは ずだ。監視できていなかったとすれば……ガンマルぐらいのものだろうか。 となると、当然のごとく彼の犯行説が出てくるが、真偽の程は綾香の側で血 袋になって倒れ伏しているガンマル当人に聞いてみないことにはわからない。 ただわかっているのは、もはやこうなってしまっては綾香を止める事などほ とんど不可能だと言う事だけだ。 「……悠、今回ばかりは貴様に綾香の横を譲ってやる。俺の気前のよさに海よ り深く感謝しつつ、遠慮せずに行って来い」 「ハイドラント……お前の気前のよさには感服する。そのお前の配慮に感謝の 意を表する意味で、今だけ綾香の側はお前のものだ。心置きなく満喫してくる んだな」 暴れ綾香から十分距離を取ったところで、二人は事の成り行きを見守ってい た。しばらく相手の背中を押し合って、二人は互いを睨み据える。 だがすぐに小さくため息をつくと、互いに手にした徳利から相手の杯に酒を 注いでやった。前方で猛威を振るう低気圧を肴に、二人は気だるげに杯を重ね てゆく。 誰か隠し芸をしろー、と言う誰ともしれない無責任な言葉に、『じゃぁ、セ バスの物真似をするね〜』などとろれつの回らない返事を返すと、 『かぁぁぁぁぁぁぁっ!! お嬢さまに近づくでないわっ、虫どもがぁぁぁぁ ぁぁぁぁっ!!』 などと叫んであたりの連中を誰彼構わずぶちのめし始めたのがわずか五分前。 その五分の間に、その場にいた面子のうち芹香と綾芽、それに黒猫エーデル ハイドを除くほぼ全員―――神無月りーず、神凪遼刃、神海、東西、皇日輪、 トリプルG、山浦と言った面々―――がはっ倒されている。合宿のときに酷い 目にあっていた格闘部の面々は、綾香に酒が入ったと見るや否や素早く逃げ去 っていた。 そして彼ら同様、ハイドラントと悠の二人も少し離れた桜の枝に退避してい る。きっちり料理や酒を持ち出しているあたりは流石と言うべきか。もっとも、 野郎二人それも恋敵同士とあっては酒も美味くは感じられないようであるが。 「前は、結局松原が止めたんだったか? 今回もあいつにやらせればどうだ」 空になった徳利をもてあそびつつ、かなり投げやりな調子で呟かれたハイド ラントの言葉に、悠は即答を返した。 「……なぁ、合宿って確か夏休」 「カット、カット!!」 「いや、無理だな」 悠は即答した。 そして首をかしげる。 なんとなくテンポが一つずれたような? 自分の感じる違和感に答えを求めるようにハイドラントを見るが、彼には変 わった様子はない。ただ軽く頷いて、ハイドラントは新たな徳利から自分の酒 盃に酒を注いだ。 「まーな。どうせあれはまぐれだろうし、綾香があんなメイドロボの色違いご ときにそうそう遅れを取るとは思えん」 「それもあるが、それ以前に、見ろ。松原ならあそこでとっくに倒れているよ」 その悠の視線の先で、赤い顔をして寝入っている葵を囲んでYOSSYFLAME、 T-star-reverse、佐藤昌斗の三人がなにやら言い争いを演じている。 「忘れたのかよ、この前綾香を止めたのは葵ちゃんだったろうが!」 「それはしっかり覚えていますけどね!」 「だったら葵ちゃんを起こして……」 「前やり遂げたからって今回も無理させる必要はないだろって言うかそれ以前 にその起こしかたが問題なんだよっ! なんでわざわざキスする必要があるん だっ!」 「昔から、眠り姫を起こすには王」 『言うかああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!』 皆まで言わせず、二人からツッコミが炸裂。 どの発言が誰のものかは、敢えて語る必要もあるまい。 「……かーっ、酒が美味いわ」 その喧騒から取り残され、一人酒を食らっている夢幻来夢の姿がひどく寂し い。どうやら初音はゆきに連れ出され、すでに下校してしまったらしい。 「……そうだ、そうして己の心の中の闇を高めていけ。そうすれば、お前の神 威の技はどんどん高められていく……」 「……現実逃避したいなら止めはしないが」 なんとなくぶつぶつ呟きたくなったハイドラントに悠が呆れたような視線を 送る。そしてふと綾香のほうに視線を戻し、そのままびくっと硬直した。 「……どうやら……まずい事になったみたいだぞ」 「なんだ…………!?」 悠の様子がおかしい事に気づいて、ハイドラントが彼の視線を追う。 そして同様に絶句した。 「……うふふふ〜、ハイド、ゆーさく、みーつけた♪」 酒の影響だろうか、ひどく艶っぽく微笑む綾香の表情に魂を奪われた……事 だろう。二人を見る彼女の目付きが、狩猟者のそれと性質を同じくしてさえい なければ。 「悠……まずいな……」 「ああ……まずいな」 ぎくしゃくとした動きで互いに顔を見合わせ、引き攣った笑みを浮かべる二 人。 「ここは……」 「もはや……」 悲壮な表情で頷きあう。 『逃走しかあるまいっ!!』 「あ〜っ、ちょっと、二人とも待ちなさいよ〜っ!!」 脱兎のごとく身を翻して逃げ出す二人を追って、即座に綾香が大地を蹴った。 一番大きな桜の真下、数限りない桜の花びらがまるで薄桃色の妖精のように 飛び交う幻想的な風景の下で………… 「ふははははははははっ、まい同志たるてぃーちゃー諸君っ! せっかくにも それぞれ素晴らしい才能を持ちながら、アニメや漫画のいろはを知らぬがため に凡百の地位に甘んじている諸君らのために、今日は吾輩が一からおたく道の 神髄を教えて進ぜようっ!」 「えーと、九品仏先生?」 「なんだねまいしすたー、ティリア・フレイ?」 「アニメ…………って、あのちっちゃな箱の中でやってる演劇だっけ?」 「……むぅっ、まずはテレビの概念から教授せねばならんとは、吾輩一生の不 覚であった!!」 …………他と全く変わらぬ乱痴気騒ぎが繰り広げられていた。 そんな喧騒の中枢からやや離れた場所。 赤鬼が二人、酒を酌み交している。 そんな表現がぴったり来るのが、ここ比較的まともな教師たちの陣取る一角 である。 「俺だって、千鶴さんの事は好きだ。だけど、いくらなんでもあの料理は食え ないんだよ…………食ったら死ぬし」 「貴様のはただののろけだろうが。俺など見てみろ、何時も何時も記憶が唐突 に無くなった挙句、気がつけばできる事ならアクシズに埋めこまれて地球に落 着したいほど恥ずかしい格好で突っ立ってるんだぞ? それに比べればどうと 言う事もあるまい」 「…………一度真剣に聞いてみたかったんだけど、本当に意識失ってるのか、 アレ?」 かなり酒が回っている様子で、柏木耕一と柳川裕也の二人が愚痴をこぼしあ っていた。 「……き、聞くまでもなかろうが、俺があんな格好をして喜んでいるとでも思 うのか?」 「……なぁ、今………いや、なんでもない」 一瞬激しく同様を見せた柳川に敢えてツッコミをいれなかったあたり、いか に耕一の人が良いかよくわかる一こまである。 「それでだな、柏木耕一。貴様に折り入って頼みがある」 「お前が俺に? 珍しいな」 酔いが回っているせいか、耕一は柳川を疑わなかった。 当然、柳川の瞳がほんの一瞬、黄金色に輝いた事にも気づきはしない。 「で、頼みってのは?」 「うむ……ではこれを持ってだな」 ごそごそと、傍らの黒皮のバッグからなにかを取り出す柳川。 「それ…………は?」 なんとなく危険な香りを感じとって、耕一がわずかに身を引いた。しかし柳 川はそれを許さず、耕一の腕を取って無理にその『なにか』を手に取らせる。 「これは、なんだ?」 やたらめったら少女チックな装飾の施されたコンパクトを手にして、その正 体にほとんど気づきながらも耕一は敢えてもう一度尋ねた。冷汗が一筋こめか みを伝う。 その耕一の恐怖に満ちた問いかけに、柳川はニヤリと邪悪な喜びに満ちた返 答を返す。 「無論、魔法少女に変身するための道具に決まっているだろうが」 「…………柳川っ、今日こそ決着をつけてやる!!」 「ほう、頼みを聞いてくれるのではなかったのか?」 「お前が俺をはめようっていうなら話しは別だっ!! こんなもの……!!」 「……ふむ、それを作るのには校長と芳賀君も手伝ってくれたのだが……」 「…………なんだって?」 そこで背後からの視線に気づき、耕一が恐る恐る後ろを振り向くと 「……柏木先生、付けてくれるどころか壊しちゃうの?」 「耕ちゃん、そんな事したら…………お・し・お・き☆」 「玲子ちゃんに千鶴さんっ、しかもウェディングリズエルバージョンっ!? その上玲子ちゃんは千鶴さんのコスプレしてるしっ!!」 かなり絶望感にさいなまれつつ、耕一は思わず絶叫を上げた。 「にゃはははは、ほら、鉤爪ものびるんだよ〜」 「何故っ!?」 どう見ても特殊メイクとかではなく、本物のエルクゥそのものの右手をかざ してみせる玲子を見て、耕一の絶望はさらに深いものになった。 「うーん……コスプレに対する愛の賜物かな、にゃはは☆」 「嘘だーーーっ!!!」 どうやらコスプレは物理法則を超越するらしい。 いろんな方面に回復不能な敗北感を感じる耕一に、それでも災難は容赦無く 振りかかる。人災だし。 「ふははははは、柏木耕一、年貢の納め時だな!」 「耕ちゃんの可愛い姿、見てみたいな〜」 「くすくすくすくす、耕一先生もコスプレを守る会に入会、っと☆」 耕一の脳裏にマジックナイトと化したジン・ジャザムの姿が浮かぶ。 ついでに、ジンに襲いかかる秋山登の姿も。 そこまで思い至ったとき、彼に選択肢は一つしかなかった。 「…………いっ、嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」 『逃すかぁっ!』 たまらず逃げ出した耕一の背中に、三人のエルクゥ(含むコスプレ)が襲い かかって。 その日から、柏木耕一の姿を見たものは誰もいないという(虚言) 冬から春へと変わるとさまざまなもの達が顔を出す。 土中からは虫、蛇、熊の類が、木の枝からは芽や青葉が。 そして人界からはちと嗜好の変わった人々。 「ジィィィィィィィンッッ!! 今日こそ俺の愛を受け入れてくれぇぇぇぇぇ ぇぇっ!!!」 彼、秋山登は少なくとも露出狂の類の人ではなかったが、ジン・ジャザムに とってはそれをはるかに上回って厄介きわまる(かつ己の貞操を素敵に危険な 状態にさらす)人物である事は間違い無かった。 ついでに言うと彼は言うなれば常緑樹。春だけ登場というわけでは無いとこ ろがポイントである。 「だぁぁぁぁっ、てめえはおとなしく梓のところへいってろぉぉぉぉぉっ!!」 そのジンの血の叫びに、秋山の表情にわずかな落胆の色が現れた。 「……本来ならそうしたいところだが、ほれ」 「ん?」 ジンが秋山の指差す方向へと視線を移す。すると、 「ううう、千鶴姉の貧乳も板に付いた偽善っぷりもなにもかも、全部私の監督 不行き届きが原因なんですぅぅぅ……」 滂沱の涙を流し、ハンカチをかみ締めながら明後日の方角へ向って謝りつづ ける梓の姿があった。 ちなみにその目前に数皿、きのこスパゲッティが盛られている。誰の手料理 かは……もはや語るまでもないだろう。 「……セイカクハンテンダケ入りの料理を食ったか……千鶴さん、梓も気がつ かない間にどうやってに料理作ってたんだ?」 「うむっ、そんな訳で普段みたいに迫ってもちっとも殴ってくれんのだ……」 侘しげに呟いた秋山。 しかし、次の瞬間ジンに向けた眼差しには強い意思の力が宿っていた。 …………おもに欲望に裏打ちされた。 「……そんな訳だから、ジン……今日は心置きなく俺の愛を受け入れてもらう ぞぉぉぉっ!!」 「まてまてまてまてっ!! ほら、日吉のヤツはどーしたんだ、梓があんなに なっちまってたら、アイツにかかりゃ一瞬で堕とされちまうぞ!?」 ってーかなんで日吉のヤツ、こう言うときにだけ現れやがらねえんだ!? ひょっとしてアイツも俺の不幸が蜜の味な外道人種の一味の神戸人ですか? ともかく貞操の危険が大ピンチなんじゃよぉぉぉぉぉォっ、などと軽い(重度 の)パニック状態に陥りつつも、なんとか秋山の関心を他所へと反らそうと必 死の呼びかけを行なうジンに対し、秋山は悠然と笑いを浮かべて見せた。 「ふっふっふ、その点に関してはぬかりはないっ!」 そういって、なにやらグラウンドの中央にぽっかり空いた穴を指差して見せ る。 「今ごろあやつは図書館地下ダンジョン最深部から、太陽の下へ帰りつくべく 苦闘中であろうっ!!」 「……どーやってそこまで掘りぬいたんだ? かなりどうでもいいけど」 「うむっ、こんな事もあろうかと、密かに一ヶ月ほど前から掘っておいたのだ」 呆れたようなジンのツッコミに、自慢げに胸を張る秋山。 ちなみに今が四月なら一月前は三月で、みんなまだ学年が進んでないんじゃ? とか言うツッコミは、先ほど同様無視させていただく。 「そりゃたしかに当分帰って来れねえだろうな……っつーか、永遠に帰ってこ れないんじゃねえか? それとも白木の箱に収まって帰還とか」 目一杯疲れたような口調でぼそぼそと呟くジン。 「……おお、その可能性もあるな」 まったく考慮していなかったと言わんばかりに、秋山はぽんっと手を打った。 そして満面に笑みを浮かべて、 「それもまた良しっ!」 「良しっ、じゃねえだろがっ!?」 「おおおおうぅっ!?」 絶妙のタイミングでのジンのツッコミ。スナップの効いたロケットパンチ( ←?)が、秋山の右頬に抉るように深く入る。 しかしジンは5メートルほど吹っ飛んだ秋山の姿を追うことなく、激しい後 悔の念に襲われていた。 今まで我慢して言葉以外のツッコミを秋山に入れなかったのは何故だったか? 今までの我慢がこれでは水の泡では無いか? その後悔の念の正しさを証明するかのように、間髪入れず秋山の歓喜に満ち た叫びがあたりに響き渡る。 「うむっ、やっとその気になってくれたようだなジンっ! だが今の一撃はせ いぜい七十八点がいいところっ! さぁ、もっと強烈な愛の打撃を俺に見舞う が良いっ! というより見舞ってくれぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」 「しっ、しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」 秋山の叫びに匹敵する、悲痛な叫びが当たりを圧して響き渡り。 数秒後、ナイトメア・オブ・ソロモンで周囲を丸ごとふっ飛ばしてから文字 通り飛んで逃げるジンの姿が、傍観者によって確認された。 なお、数時間後ジンが帰還した際、巻き添えを食って煤塗れになった梓によ る苛烈な報復が彼を出迎えた事を付記しておく(一般の巻き添えは無し。ジン と秋山のやり取りが始まった時点で、さっさと半径100メートルからは梓以外 の人影は消えていたらしい) そんな爆音とも閃光とも爆風とも無縁な、少し距離を置いたところ。 「ひなたさん、ひなたさん! 急がないとが時間なくなっちゃいますよー!」 どこから引っ張り出してきたのか、酒瓶を数本抱えたままで、赤十字美加香 が背後の風見ひなたを振りかえった。 「こんなに遅くなったのは誰のせいだと思ってるんですか! それもこれも、 貴様が料理に毒を混入しようとするからでしょう!?」 天まで届けといわんばかり、何重にも積み重ねられた重箱のコントロールに 苦しみながら、それでもひなたは能天気な美加香に罵声を返す。 「まったく、なんで僕が、料理してる間中貴様を見張っていないといけないん ですか!?」 「うみゅぅぅ、ひなたさんに喜んでもらいたくって、腕によりを掛けて毒料理 をつぷれみゃぁっ!?」 台詞の途中で美加香の後頭部にくないが数本突き刺さった。 「……うー、ひなたさん痛いですぅ」 「それのどこが腕によりを掛けてて、なにに喜べというんですか貴様はっ!?」 「まぁまぁ……それより、急がないとほんとに時間がなくなっちゃうよ!」 涙目でひなたを見つめる美加香、それに怒鳴りつけるひなた―――両手が塞 がっている状況でどうやって苦無を投げたのかは抜群の謎だ―――、そんな父 親をなだめるルーティ。 「どあああああああぁぁぁぁぁぁぁっ、風見ひなた、邪魔だぁっ!!」 そこに、不意に横合いから飛び出してくるハイドラント。 「ハイドラントっ!? さてはこの料理を狙って……っておわぁっ!?」 すわ因縁の対決か、と重箱を守るように身構える(両手は塞がっていたが) ひなたを突き飛ばすようにして、ハイドラントはそのまま駆け去っていく。 「あわたとたとたてって!?」 突き飛ばされた拍子に、ひなたは大きく重箱のバランスを崩してしまった。 よろよろとよろけながらも必至に態勢を立て直そうとする彼を見て、美加香と ルーティが悲鳴を上げる。 「ひなたさんっ!」 「ああっ、義父さん!?」 そこで二人の声が見事にハモった。 『重箱の中身は死んでも守ってねっ!!』 「ああっ、美加香はともかくルーティまでっ!?」 風見ひなた、血涙。 しかたあるまい、子供は親の背中を見て育っていくものだってーか君のせい で神戸人が外道人種呼ばわりされてるんだから多少は責任とって貰いたい。 「なんの責任だーっ!?」 天に向って絶叫するひなた。だが悲しみに浸る暇もなく、さらなる一撃が彼 を襲う。 「悪いがどいてくれっ、風見!」 「って、悠さんまでっ?」 どしんっ! 「あわたとたてたてって!?」 「ひなたさんっ!」 「ああっ、お義父さん!?」 以下数行略。 天に向って絶叫するひなた。だが悲しみに浸る暇もなく、さらなる一撃が彼 を襲う。 「ハイド〜、ゆーさく〜、なんで逃げるのよ〜!!」 「来栖川先輩……はっ、殺気ぃっ!?」 二度あることは三度あるというべきか。ただ一点違うところがあるとすれば、 顔をアルコールで朱に染めた綾香は前二者と違い、行動半径に入った存在があ れば見境無く攻撃をかけるバーサークモードに入っていたと言う事か。 ついでに言うと、ぐらつく重箱のために、通常の回避運動は到底不可能。風 見ひなた、絶体絶命の危機! 「こっ、ここでやられるわけには……なんたらの領域ーーっ!!?」 きらりんと閃くイメージ画像挿入。 一瞬の間、綾香が駆け抜けた後には、ひなたが無傷のまま立ちすくんでいた。 「ブラボォ、まるで宇宙世紀の人ですぅ」 「……ギャグのパクリはよくないと思うなー」 精も根も尽き果てた、といった様子のひなたとなぜか白衣を着て拍手してい る美加香、空を見上げてジト目で突っ込むルーティ。 その空を見上げたルーティの視線の先に、なにやら空から飛来する物体が見 えた。 「あれ、なんだろ?」 見たところ、瓶のようだが。 軌道計算。放物線を描いて落下してくる物体―――すぐに火炎瓶と知れた― ――が射出または投擲されたと思しき場所は……一つしかない、校舎の屋上だ。 一瞬校舎の屋上に人影が二つちらりと見えた気がしたが、すぐにそれは引っ込 んでしまった。 「……誰だったんだろう?」 一人ごちてから、ふと火炎瓶の向う先が気になった。今の今まで気にならな かったのは、火炎瓶程度L学じゃ日常茶飯事&脅威にもならないからだ。多分。 「……って、義父さん、危ないっ!!」 「は? どうしたんですか、ルーティ?」 ルーティの警告にひなたがようやく我に帰った。叫びに応じて背後を振り返 る、その横顔に不意に影が落ちる。 「……え?」 彼が重箱をなだめすかしながらようやく90度ほど方向転換を終えた瞬間。 直前の騒ぎがなければ、あるいは流れ弾ではなく明確な敵意を持って投擲さ れたものだったなら、苦も無くかわせたはずだったが。 地上二十メートルから投擲された火炎瓶が、彼の右側頭部に着弾した。 「むっ、巨悪が滅びたな。どこの誰かはわからないが、きっと普段から僕の正 義を愛する心に共感する同志の行動に違いない!」 「けど……そのせいで、ごはんもダメになっちゃいそうですよ?」 月島瑠香に冷静なツッコミを受けて、Hi-waitは彼女の顔とかちかち山の狸 状態になりつつある旧友とを見比べた。ふむ、確かに成層圏まで届けとばかり に積み重ねられた重箱は、文字通り尻に火がついた(全身だが)ひなたが走り 回るために今しも崩落しそうな状態だ。 「…………くっ、これは、僕達に食料を与えないための、悪の陰謀だなっ!」 やっぱり友人はどうでも良いらしい。 このやるせない怒りを…………とりあえず周囲の一般生徒にぶつけようとし たところで、 「あっ、ルーティちゃんが……」 ルーティが落下してくる重箱を、全て空中で華麗に受け止めきったのが目に 入った。周囲の宴席からやんやの喝采が沸き起こり、おひねりが飛び交うなか を、ルーティは周囲に手を振りながら愛想を振り撒いている。 それを見届け、瑠香が困ったような表情で、Hi-waitの表情を窺った。彼も しばらくの間振り上げた拳の降しどころに困って押し黙っていたが、やがて昂 然と胸を張って叫ぶ。 「……よしっ、巨悪は滅びたっ! 正義の勝利だっ!!」 結論、振り出しに戻る。 どうやら、首尾一貫と正義言う二つの言葉は、互いに無縁のようであった。 「弾着確認…………中立国の船舶を撃沈っ!?」 一方、時間はやや戻って火炎瓶の直撃を食らったひなたがバーベキューにな りつつある頃、屋上。 犯人であるディルクセンは、高姿勢匍匐前進で急速に戦域を離脱しようとし ていた。 要するに、騒ぎをでかくしてしまったのでとっとと人に見つからないうちに 犯行現場から逃げ出そうとしていたのだが。 「……まぁ、風見でよかったとゆーか風見だからいーか」 「やるだけやっといて反省もせずにそれかい、このすかたんっ!」 不埒な事を呟いたディルクセンの頭を、容赦無くハリセンの一撃が襲った。 「へぶぁぅっ!? ……お前、なぁ、保科。先輩の頭をほいほい張り倒すもの じゃないぞ……………」 「屋上で酔いを覚まそう思うて上がってきたら……いきなりなんや叫びながら 火炎瓶投げとう学生がおるやないか。もしかして思うたら、案の定やわ」 冷たい目つきでディルクセンを睨みすえ、ハリセンを握り締めた手を腰にあ てて保科が言い捨てた。その顔にほんのりと朱が差しているのは、起こってい るからか酒の影響なのかはわからない。 ただ、宴席での成り行きからか、いつものおさげを解き、眼鏡も外した彼女 の姿、上気した頬を見て、思わずディルクセンはしばらくの間身じろぎもしな かった。表情は険しいままに変わらなかったのは、彼の矜持というものだろう。 風に吹かれ、花弁が舞い散る桜。それを背景にした保科を眺めたまま、彼は たっぷり十秒の間を置いて、ようやく「ふう」とため息を一つ吐いた。 「……なんやのん、人を睨みつけて」 「……いきなりハリセンで張り倒す、ってのは感心できんなと思ってな」 頭をさすりながらふてくされたように言う彼には、動揺は全く見られない。 ただ正面の彼女をまっすぐ見るのを避けるかのように、ふと視線を傍らの桜へ と向けたのが唯一彼の内心の揺れを表すしぐさだった。 「火炎瓶投げるのはどうやの?」 「…………たまにはいいだろうが」 「ええわけないやろ……」 ふてくされたように杯に酒を満たしなおし、それを一気に呷るディルクセン を見て、思わず彼女は小さくふきだしてしまう。それを不機嫌そうに一瞥し、 ディルクセンはハリセンで張り飛ばされた際に取り落としたカバンを引き寄せ て中を無造作にまさぐった。程なく、なにやら一つ紙包みを取り出す。 そして紙包みを解くと、彼は無造作にその中身を保科へと突き出した。 「おい、保科。一杯飲んでいけ」 「ちょっ……聞いてへんかったん? 酔いを覚ましに上がって来たってゆうた やん」 「いいから、いいから。それとも俺の酒は呑めんというのか?」 迷惑そうに突き出された杯を押し返そうとする保科。その押し返そうとする 手に無理に杯を持たせ、ディルクセンはにやにやと笑った。 「なにおっさんくさいこと言っとんの……」 冷たい視線で彼を見遣りながらも、酔っ払いの言葉に抗う愚を悟ったのか酒 を注がれるのを遮ったりはしない。 そんな彼女の視線を受けて、ディルクセンはおどけたように肩を竦めてみせ る。 「せっかく来てんし、一杯だけで良いから呑んでけや。同じ神戸の誼やろが」 言ってから、顔をしかめた。人前では標準語を使うよう心がけ、それにもう 完全に順応していたつもりだったが、どうやら思ったより酔いが回っているら しい。 口許に手をやり、なにやら難しい表情で考え込み始めた彼の様子がおかしか ったのか、保科はからかうような調子でディルクセンに問い掛ける。 「ひなた君も、神戸の出やんか?」 「……あー、知らん知らん、あんなの神戸人とは認められん」 しかめっ面をさらにしかめて、彼はぷいっとそっぽを向いた。保科はくすり と笑みを浮かべ、杯の中身を一気に飲み干す。そして、そっぽを向いたままの ディルクセンを尻目に、すっくと勢いよく立ち上がった。 「ほな、一杯飲んだからな。酔い覚ましに来て逆に酔わされたらかなわへんわ。 ウチはみんなのところに戻るからな」 「ああ、さっさと戻ってやれ。風見だのHi-waitだのが暴走せんように、せい ぜい気をはらってやれよ」 保科が差し出した杯を受け取りながら、ディルクセンが皮肉っぽい笑みを浮 かべた。その彼の言葉に、保科が真顔で彼に向き直る。 「先輩は、なんでいかへんねん。こんなとこで一人で飲んどっても……」 「俺は、酒を飲むときは一人で飲む主義なんだ」 そう返答したきりまたふいと桜に視線を移したディルクセンに、保科は苦笑 を浮かべずにはいられなかった。 「意固地やな……まぁ、ええけど」 最初から答えはわかっていたが、頭が堅いと言うか大人気ないと言うか。立 場や義務から離れた発想が出来ないというのはどうにも付き合いづらいものだ。 まぁ、それがなくなったこの先輩ゆうのんも、想像できへんけどな。 「ほな、うちは行くからな」 そう言い残し、彼女は扉の向こうへと消えていった。もうそちらへは振り返 る事もせずに、ディルクセンは漫然と桜を眺めつづけている。 そのまま彼が動きを止めて、どれくらいの時間が経ったろうか。 眼下のグラウンドではようやく喧騒もひと段落付き、皆あと片付けの準備に 取りかかりはじめたころ。 「さて…………もう、良い頃合かな?」 すっかり顔色もしらふに戻り、ぼそりとひとりごちたディルクセンの側に、 何時の間にか一人の少女が姿をあらわしていた。 「そうね……みんな十分楽しんだみたいだし。そろそろいいんじゃない?」 突然現れた少女に驚いた様子もなく、ディルクセンは腕時計に目を落として 満足そうに頷いた。 振りかえり、青空と桜を背景に仁王立ちになっている少女に笑いかける。 「時間どおりですね、広瀬委員長」 「当然じゃない、プロの女優は遅刻したりなんかしないんだもの」 腰に手を当てたポーズのままで、ゆかりはさらに胸を反ってみせた。それか らフェンス際まで歩み寄り、ディルクセンと同じようにグラウンドの光景に目 を落とす。 既に後片付けに入っているとはいえ、まだまだ馬鹿騒ぎは続いている。中央 ではついに酒量がリミッターを振り切った岩下が暴走を始めていたし、東のほ うでは酔いつぶれて眠り込んだ綾香を巡ってハイドラントと悠が激しく鞘当を 繰り広げていた。耕一・千鶴・柳川・玲子はどこへいったのかわからない…… が、おそらく耕一にとってはロクでもない運命が訪れたと言う事なのだろう。 風見ひなたがキャンプファイアーになった直後に始まった暗躍生徒会……と 言うよりRuneと風見一家による重箱争奪戦は、どうやらみんなで重箱をつ つくという形で終戦を迎えた様子だった。 「楽しんでるところに踏みこむ、ってのは後味悪いしね。楽しんだ後なら向こ うも文句ないでしょ」 「……委員長の場合、自分も楽しみたかっただけでは?」 「さって、先輩。信号弾の準備は良い?」 ジト目でのディルクセンのツッコミは、ゆかりに軽く受け流された。彼はた め息と共に軽く肩を竦めて、カバンの中から古めかしいカンプピストーレを取 りだし、装填された弾を示して見せる。 「もちろん、準備完了ですよ。各班も配置についたみたいです」 そう報告する彼の目は、植え込みや校舎内、遮蔽物の影に隠れて電磁ネット ランチャーや銃を構える風紀委員たちの姿が映っている。広瀬もそれを確認し、 ディルクセンに悪戯っぽく笑いかけた。 「よーし……それじゃ、新学期最初の大捕り物、はじめようか!」 「了解!」 間髪いれずにディルクセンの返答が屋上に響き渡り、直後、白煙を青空にた なびかせて、信号弾が天高く駆け上る。 それを合図に、あちこちに待機していた風紀委員たちが一斉に得物を手に姿 を現して……………… (第一保健室業務日誌より抜粋) 四月某日、水曜日 天気(快晴) 『登校直後、千鶴校長より『今日は天気がよくて暖かくて花見日和だから、学 校はお休み☆』とのお達しあり。このため生徒の半数は下校するも、残り半数 が花見を開く。 この際、多数のアルコール類が持ちこまれ(後の調査で猪名川由宇教諭の犯 行と判明)、急性アルコール中毒で担ぎ込まれるもの多数。しかし、保健室に 当番の教諭が不在であったためそのまま捨て置かれる事に。五名が意識不明の 重態(三日後復帰、と赤ペンでの書きこみ有り) また、花見中の騒動及び終了直前に行なわれた風紀委員会の手入れにより、 大量の負傷者がでる。おもに風紀委員側の損害。 ド畜生。 本日の事故 95件 死者 0名 負傷者 379名』 ___________________________________ ほのぼのを書こうとして………………無理だとはっきり判明しました(自爆) しかし、『動乱』とはまったく無関係なLを書くのも久しぶりだなー(笑) けど、ぼちぼち『動乱』も転がしていかないとね……ふに(汗)